社会を平等にするならば、映画作りも女性リーダーを主人公に~「ブラック・ウィドウ」

伊藤 さとり 伊藤 さとり
「ブラック・ウィドウ」のワンシーン
「ブラック・ウィドウ」のワンシーン

 ハリウッドはMe too運動が盛んで、女性が活躍する場を作ることや、第92回アカデミー賞で3部門ノミネートされた『スキャンダル』のような実話をベースにしたテレビ局のパワハラ、セクハラの実態を暴く映画など、近年は女性差別を描いた映画が多く制作されています。今年1月に日本でも公開された『スタントウーマン』というハリウッドで活躍するスタントウーマンにスポットを当てたドキュメンタリーでも、男性中心のアクション映画やスタントパフォーマーについて語られていました。

 女性ならではのしなやかで軽やかなアクション。それは華麗で美しく見惚れるものであり、『ブラック・ウィドウ』では、肉弾戦からガンアクション、バイクアクション、空中アクション、と様々なスタントで目を楽しませてくれます。多くの女性俳優達が出演し、その分、多くのスタントウーマンが必要となる現場だったことが伺えます。

 社会を平等にするには、偏っている数だけ増やすことなのかもしれない。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の女性ヒーローラインナップのシーンをやりすぎと言うならば、男性政治家だけのラインナップに偏りがあると気付くことが、社会構造での「洗脳」を解く鍵なのかもしれませんよ。

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