INTO1 公開1日でMV再生65万回突破 世界各国ファンが中国流〝集団応援〟で呼びかけ

 日中タイ混合グローバルボーイズグループ・INTO1(イントゥーワン)の新曲「INTO THE FIRE」のミュージックビデオ(MV)が17日、グループ公式YouTubeチャンネルで公開され、18日午後6時の時点で再生数が65万回を突破した。

 同曲は中国内の音楽配信サービスで先行配信中のファーストアルバム「風暴眼」に収録されている新曲で、「テンセント・東京オリンピック報道応援ソング」に選ばれた作品。17日午前11時頃(日本時間)にYouTubeで公開されたMVでは、メンバーが五輪種目の選手にふんした姿や、黒のジャケットを身にまとい激しいダンスを踊る姿が映し出されている。

 INTO1はテンセントグループの動画配信サービス・WeTVが制作したアイドルオーディション番組「創造営2021」から誕生したグループ。中国のアイドル産業は推定約2兆円規模(endata調べ、2020年)といわれ、熱狂的なファンも少なくない。ファンの多くは都市部に住むZ世代の女性で、金銭的・時間的余裕がある層とされている。私設ファンクラブを形成し、「創造営―」の配信期間中はWeiboへ同じ文言の書き込みをしたり、数百万円の資金を集めて“推し”への投票を主導したりと、集団で応援する姿がみられていた。

 17日には、新曲のMV公開を受け、日本やタイ、マレーシア、ブラジルなど世界各国の私設ファンクラブが連携し「ストリーミングパーティー」として各国のファンへ動画の再生を呼びかけた。「公式のYouTube動画を再生すること」や「動画転載の禁止」など詳細なルールを設けたほか、世界共通のハッシュタグを設定するなど、中国のファンと同じように〝集団応援形式〟でグローバルグループの活動を盛り上げた。

 動画は公開から約31時間後の18日18時頃には再生回数が65万回を突破。今年4月のグループ結成以来、主に中国国内で活動しているINTO1は、YouTubeの盛り上がりで中国外での人気を証明することとなった。

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