ある女性が、自分の母親の振りをしてくれる人を13年間雇い続けたという。チェン・ジンさん(46)は実の母親チェン・コンロンさんが肺がんにより69歳で他界した際、祖母のヒ・フユさんが1人娘を亡くし絶望することを憂慮し、自身の母親で祖母の娘を演じてくれる人を募集したそうだ。
チェン・コンロンさんのふりをし続けたチェン・ウェイピンさんは、ヒ・フユさんに定期的に電話連絡をしつつ、その都度、心臓の手術を受けているなど、直接顔を合わせられない言い訳を考えたという。
依頼主のチェン・ジンさんはこう話す。「祖母は30歳で未亡人になり、私の母を自分1人で育てました。最初祖母はチェン(ウェイビン)の声に不慣れな感じで、電話の相手が誰なのかと聞いていました。チェンがあなたの娘だと答えましたが信じなかったのです」「私は、電話だと人の声は少し違ったりすると説明しましたが祖母はまだ信じませんでした。結局チェンと祖母で家族の話題について話始めたことで、その疑惑も晴れたように見えました」
そしてチェン・ウェイビンさんはヒ・フユさんが100歳を迎えた2カ月後に亡くなるまで、13年間娘の振りをし続けたそうだ。