「トリック」堤幸彦監督50作目は自主映画 「精子バンク」テーマに来年1月公開『truth 姦しき弔いの果て』

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
堤幸彦監督
堤幸彦監督

 堤幸彦氏(65)の監督50作目となるインディーズ映画『truth 姦しき弔いの果て』の公開日が22年1月7日に決定し、7月にオンライン開催された映画祭「ローマ・インターナショナル・ムービーアワード」の最優秀作品賞に輝いたことが12日、分かった。「トリック」シリーズや「20世紀少年」3部作など、斬新な演出でメジャータイトルを扱うイメージから一転、本領発揮ともいえる自主映画で〝原点回帰〟を図る。

 今作は俳優の広山詞葉が発起人となり、コロナ禍により撮影や舞台等が延期、中止となった仲間に声をかけスタートしたプロジェクト。脚本は堤監督の原案を元に、日本アカデミー賞を受賞した『明日への記憶』や『2LDK』でタッグを組んだ三浦有為子氏が担当。プロデューサーを務めた俳優3人(広山詞葉、福宮あやの、河野知美)によるワンシチュエーション会話劇で、「精子バンク」をテーマに女の本音を描き出す。

 堤監督は「コロナ禍、いくつも諦めた作品があり意気消沈していたところ、勇気と元気をくれたのは、作品を創り出すことに強い意志を持っている役者やスタッフ達でした。私の5 0 本目の映画がその力を出発点に、『自主的に、制約から自由に』生まれたことはポストコロナの作品作りの大きな礎になるでしょう。そしてローマを始め世界の皆さんに評価いただいたことは、そんな仲間と分かち合う何よりの勲章です。ぜひ日本公開でお会いしましょう!」と意気込みを寄せた。

 『truth 姦しき弔いの果て』は、22年1月7日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。

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