ブルース・スプリングスティーン(71)は飲酒運転で逮捕された際、「手錠をかけられ刑務所に放り込まれて」いたそうだ。昨年11月にニュージャージー州のゲートウェイ国立保養地で酒気帯び運転、危険運転、飲酒禁止区域での飲酒の罪で捕まったブルースが、今回初めてそれについて語った。
26日にニューヨークでの定期公演「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」でブルースは、「手錠をかけられて刑務所に入っていたんだ。大変だったよ。簡単なことじゃない。ある朝目覚めて、バイクに乗って、『これから刑務所まで行く』なんて考えないからね」と明かした。
その後、司法取引での同意を経て500ドル(約5万5000円)の罰金と40ドル(約4400円)の訴訟費用の支払いを命じられたブルース、「俺の事件はアメリカ合衆国対ブルース・スプリングスティーンの体裁だった。国民が一体となって自分に反感を持っているのは、いつだって気分がいい」と開き直っていた。
他にも同公演でブルースは、アルツハイマー病と闘病中の母親アデルさんについても語っていた。「今は喋ることも立つこともできない。けど俺を見ると笑顔を浮かべキスをし、ある音を立てる。愛していると伝えてくれるんだ。グレン・ミラー(の音楽)をかけたら椅子に座りながら動き出すんだ。俺の腕に手を伸ばし、もう一度俺とダンスしたいってね。彼女を愛しているよ」
そしてニューヨークのブロードウェイに戻ると1998年に亡くなった父親ダグラスさんを思い出すとして、「このショーをこの夏にもう一度やれることができて嬉しい。ここにいる時は毎晩父親を思い出すんだ。素敵なことだよ」と続けた。