冷えたベッドを熱くしたいならこの映画!オヤジのアクションはウケる 伊藤さとりのオススメ

伊藤 さとり 伊藤 さとり
6月11日に公開された「Mr.ノーバディ」のワンシーン(2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.)
6月11日に公開された「Mr.ノーバディ」のワンシーン(2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.)

 ◆アクションができるオヤジはモテるのか

 そんなオヤジアクションの最新作が6月11日に公開される『Mr.ノーバディ』であり、『ジョン・ウィック』の脚本家と制作陣がタッグを組んでさらなるオヤジギャップ映画を生み出したのです。主演のボブ・オデンカークは現在58歳。物語は、家族一筋、仕事では過小評価され、ベッドの間には妻から枕を置かれるくらい夫婦生活がご無沙汰な中年男が、小さな娘のブレスレットを強盗に奪われたことをきっかけに本能が目覚め、大暴れするという痛快アクション。『ジョン・ウィック』では犬とオヤジという組み合わせですが、『Mr.ノーバディ』は、猫を飼いたがる小さな娘の願いを叶えようとする姿も見た目とのギャップから愛おしさが増します。しかも主人公の祖父もクセ者というギャップがまた笑いを誘い、ジャッキー・チェンばりのそこら辺にある物を使ったアクションあり、懐メロが流れて来るわで、心ウキウキ、92分という見やすい上映時間であっという間に気分爽快。すっかり主人公に魅了されシリーズ化切望まで願う始末。そして劇中、この夫婦を挟む枕が外される理由には納得しかないのです。コミュニケーションとはそもそも会話であり、そこからスキンシップという対話が、夫婦関係を修復する鍵。

 ちなみにアクションが出来たら歳を取ってもモテるのか?と言うと決してそうでは無く、“愛する人を守ろうとする誠意”と、“仕事より家族”と自ら言えてしまう愛情表現が大事ってことかも知れません。後はギャップ萌え、ヒットの法則も、モテる人の法則も全世界共通。

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