「オタクのための老人ホームが欲しい。っていうか入所したい」
全オタクが憧れる夢の「オタク向け老人ホーム」の構想を描いた漫画がSNS上で大きな注目を集めている。
この漫画を制作したのは漫画家・イラストレーターの「のん」さん(@non624)。
ある日、娘さんから「お母さん老後はどこに住みたい?」と問われたのんさん。のんさんの答えは「オタクのための老人ホーム!」。「リハビリ体操は推しライブ」、「作品について語り合えるバー」、「金曜夜7時はドラえもん」…次々に溢れ出す理想の老人ホームのアイデア…。
そんな素敵な老人ホームがあるのなら、老後と言わず今すぐ住みたいというのんさんの心の叫びに、SNSユーザー達からは
「どこに申し込めば入所できますか?!!」
といった切実な共感のコメントが寄せられている。
のんさんにお話を伺ってみた。
筆者:「オタク向け老人ホーム」の漫画は、どのようなきっかけで描かれたのか、着想についてお聞かせください。
のん:オタク向け老人ホームは、きっかけは娘の「年をとったらオタクは辞めないといけないのかな…」という一言です。幾つになっても好きなものを追求したいし、大事にしたいと思い、入所するなら趣味でもない歌や体操ではなく、自分の好きなものを死ぬまで楽しみたい!と思って描きました。
筆者:娘さんの一言、すごく刺さりました。年齢で好きなものを諦めなくてはいけないなんて理不尽ですよね。
のんさんの漫画には共感しかない魅力的なレクレーションのアイデアが描かれていますが、これ以外にもアイデアはありますか?
のん:アニソンカラオケ大会、声優さんや2.5次元の俳優さんからの慰労訪問や、劇鑑賞も入れればよかった!と後から思いつきました。
筆者:そんな天国のような老人ホームがあったら、私も今すぐに入りたいくらいです(笑)
「オタク向け老人ホーム」を求める声は多く、のん様のご投稿にも多数の共感が寄せらています。この度の反響へのご感想をお聞かせください。
のん:いつもより反応の良い漫画で素直に嬉しかったのと、幾つになっても楽しみたいよね!と、読んだリアルの友達に言われたので、歳を重ねても死ぬまでオタクでいく!!とある意味決意を新たにしました…。
あと、オタク向け老人ホームをできれば本当に作りたいです。
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のんさん関連情報
Twitterアカウント https://twitter.com/non624
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のんさんは現在、のんさんとお子様方の涙あり、笑いありな日々を綴った漫画をnoteに投稿されているので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
70年代にサブカルチャーが開化して以来オタク文化を牽引してきた方々が高齢化し、趣味に対してこだわりを持つシニア層を”オタクティブシニア”と呼ぶそうだ。
現在は意気揚々とオタクライフを満喫している者にも必ず老後は訪れるが、自分の人生なのだから誰に遠慮することもなく、最期の時まで好きなものを楽しみ尽くしたいものである。
今後も高まり続けるであろうオタク向け老人ホームの需要。一刻も早い実現が待たれる。