桃鉄×日本ダービーのコラボゲーム「桃太郎電鉄ダービー」の魅力&開発秘話

松田 和城 松田 和城

 日本中央競馬会(JRA)が、5月30日に開催されるGⅠ・第88回日本ダービーを記念し、国民的すごろくゲーム「桃太郎電鉄」とコラボしたスペシャルWEBサイト「桃太郎電鉄ダービー」を同17日から公開した。同コラボの開発秘話や魅力についてJRAの「桃太郎電鉄ダービー」担当者が語った。

 

「桃太郎電鉄」は、鉄道会社の社長となって全国の物件を購入し、総資産日本一を目指すすごろくゲーム。昨年11月にNintendo Switchで発売された最新作は累計販売本数250万本以上の大ヒットを記録している。担当者はコラボのきっかけを「Nintendo Switchで発売された最新作の勢いもあり、誰が見ても『今最も人気のあるコンテンツ』でした。また、「桃太郎電鉄シリーズ」は長年にわたり幅広い方々から支持されるゲームタイトルでしたので、より多くの方に楽しんでいただけるコラボ企画に出来るはず、と感じていました。何より私も実際にプレイしていて、とても愛着のあるゲームでもありました。」と説明した。

 ゲーム制作においては、桃太郎電鉄の「らしさ」によってゲームを楽しみながら競馬や日本ダービーの魅力を伝えられるように意識したという。通常作では「お金」を集めるが、今作では代わりに「運」を集める。運ゲージは道中にある「青マス」に止まると上昇。「赤マス」に止まると減少する。

 「ダービーは『最も運のある馬が勝つ』という格言もあり、すごろく道中で「運」を集めて、レースで使えるサイコロの数が増えると、レースでの勝利へとつながる、というルールになっています。今回のゲームは「運」を集めるほどレースを有利に進めることができますが、レース中サイコロの出目によってはいくらでも逆転可能です。実際のレースはもちろん実力勝負なのですが、様々な要素でいくらでも逆転可能なところは競馬に通ずる部分があると思います」と競馬とすごろくの「運」要素を組み合わせたゲームシステムの魅力を語った。ちなみに「黄マス」に止まると、競馬に関するクイズが出題され、正解するともう一度サイコロを振ることが出来る。

 また、注目ポイントとしてキービジュアルを強調。「これは特別にコナミの竹浪秀行さん(Switch版のキャラクターデザインを手がけたイラストレーター)に描き下ろしていただけました。桃太郎たちが勝負服を着ていたり、馬もかわいらしく仕上げていただきました。桃鉄の楽しげな世界観と相まって、“競馬の祭典 日本ダービー”のワクワク感を表現されていると感じました」とし、「すごろく盤上を移動する馬のアイコンや、レースの表現など、『競馬』『競走馬』に関する部分はこだわって表現した部分なので、ここも是非チェックしていただけたら」と力説した。

 未経験者層を主なターゲットに競馬をやったことがない人でも、競馬に楽しみを感じられるゲーム設計をコナミと共に考えたという。担当者は「コナミさんの全面監修もあり、これまで桃太郎電鉄をお楽しみいただいている方も納得いただけるものになったと思います。ゲームの体験によって少しでも競馬に興味をもっていただけたら嬉しいです。すでに競馬ファンの皆さんは、週末のレースと共に平日はこのゲームを楽しんでいただけると幸いです」と呼びかけた。

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