「日本生まれのスゴいモノ=13=」
◆青色発光ダイオード(LED)
名古屋大教授だった赤崎勇さんと大学院生だった天野浩さんが開発した。LEDは1960年代に赤や緑が開発されたが、残る青は結晶作りが難航。2人は1500回超の実験を経て、86年に窒化ガリウムを使って結晶化を成し遂げた。
白熱電球より省電力で長寿命なLED照明は、温暖化対策としても有効で世界に普及。2014年、製品化に向けた技術開発で先行した民間研究者の中村修二さんと3人にノーベル物理学賞が授与された。
◆温水洗浄便座
原型は1960年代にアメリカで開発され、80年に現在のTOTO株式会社が「ウォシュレット」を発売し本格普及した。トイレは70年の大阪万博を機に和式から洋式へ変化。TOTOでは社員約300人の協力を得て、便座に座った時の肛門の位置や噴射する温水の角度などを研究した。
82年には「おしりだって、洗ってほしい。」のコピーのCMが話題に。国内は一般家庭の約8割に普及。TOTO製は世界40カ国以上で使用されている。