鎌倉時代の創建以来、亀有（東京都葛飾区）の地元の人々から信仰を集め、亀有を舞台にした漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」（集英社）にもたびたび登場する亀有香取神社。今SNS上ではこの名刹で起こった盗難事件が大きな注目を集めている。
5月23日、神社はブログやTwitterで
「【おねがい】
神社で名前を付けて可愛がっていた石の亀さんが何匹かいなくなってしまいました。
神主の数少ない友達なので、出来たら返してあげてください。こっそりで大丈夫です。」
と投稿。
神社にとって亀はシンボルマーク。それゆえに神社内には狛犬ならぬ「狛亀」をはじめさまざまな亀の造形物が設置されているのだが、中でも「ノブナガ」、「ミツヒデ」と名付けられ関係者の間で非常に可愛がられていた石の亀たちが盗難に遭ってしまったのだという。
この罰当たり極まりない事件にネットユーザーからは
「神社へお参りに行って泥棒して帰る意味が分からない…」
「神社から盗んでも御利益はないですよ。バチはあたるでしょうが。
やめて返しなさい。」
「子供らお宮参り、七五三等お世話になりました。おかげさまで健康に大きく育っております。こんなに敷居低く親しみやすい神社の霊験あらたかな御神亀を盗む人にはなにかしらの天罰が下る前に、速やかに返却して頂きたい。」
などと数々の批判が寄せられている。
神主の方にお話を聞いたところ今回盗難に遭った石の亀は賽銭箱に設置していた4体のうち1体と、手水に設置していた1体。
3日ほど前から姿が見えなくなり盗難に気付いたのだという。「こっそり返してくれれば大事（おおごと）にはしない」ということなので犯人には早々に亀たちを返還して欲しいものだ。
「亀有香取神社」
所在地：東京都葛飾区亀有3-42-24
公式サイト：https://www.kameari-katori.or.jp/
Twitterアカウント：https://twitter.com/kamearikatori
