神戸「チキンジョージ」コロナ禍で閉店危機 継続賭けクラファン立ち上げ

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 神戸チキンジョージの児島進代表(中)、児島勝専務(左)、児島憲次郎常務=神戸チキンジョージ(2019年撮影)
 神戸チキンジョージの児島進代表(中)、児島勝専務(左)、児島憲次郎常務=神戸チキンジョージ(2019年撮影)

 神戸の名門ライブハウス「チキンジョージ」が13日、クラウドファンディング【老舗ライブハウス神戸チキンジョージコロナ禍での危機を乗り越える存続プロジェクト】を立ち上げた。

 チキンジョージは1980年の創業から41年、神戸から音楽文化を発信してきた。矢沢永吉、BOOWY、Mr.Children、ザ・ブルーハーツ、ミッシェル・ガン・エレファント、あいみょん、ミック・テイラー(ローリング・ストーンズ)、ロニー・レイン(フェイセズ)、ジミー・クリフ、ジョニー・サンダース(ニューヨーク・ドールズ)、ウータン・クランら内外のビッグネームも枚挙にいとまがないほど出演した聖地だ。

 95年の阪神・淡路大震災では倒壊したものの不死鳥のごとく復活したが、現在は新型コロナウイルス感染症の拡大による多大な影響を受けて、存続の危機に直面している。「41年という月日をかけて皆さまと築いてきた音楽文化の灯を消さない、絶やさないため」(同店)に、CAMPFIREでのクラファンに踏み切ったもの。

 昨年、開業40周年を迎えたが、コロナ禍により同年2月から公演自粛・休業要請を受け、200本以上のライブが中止・延期に。感染対策やキャパシティーの制限、配信公演を取り入れるなど試行錯誤を続けてきたが、予定された40周年記念公演は開催できなかった。40+1年記念公演の可能性も模索してきたが、実現していない。

 「40年+2、+3になっても記念公演を開催したい」という強い思いは持っているが、状況は厳しいまま。店舗賃料や固定費の負担は非常に大きく、「ついに『閉店』という2文字がすぐそこに見える状況まで追い込まれて」しまったという。

 チキンジョージでは「継続の可能性をこのプロジェクトに懸けています。スタッフ一同共に思いは一つです」、児島進代表は「(コロナ禍が)思った以上に長くなっておりまして、われわれ独自でこのままライブハウスを続けていくのが非常に難しい状況になっております。今後とも色んな神戸のミュージシャンとかすてきな音楽を伝えていくのに皆さんのお力をお借りしたく」と述べ、クラファンへの協力を呼びかけている。

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