キズナアイとCLIP STUDIOがコラボ中、絵を描く楽しさをライト層にも広めたい

山本 鋼平 山本 鋼平

 イラスト・マンガ・アニメーション制作アプリCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を展開するセルシスは4月22日から、各SNS合計登録者数が1000万人を超えるバーチャルタレントKizuna AI(キズナアイ)とのコラボキャンペーン「#キズナアイのおねがいお絵描き」を実施。〝プロ向け〟の垣根を取り払い、幅広い層へのCLIP STUDIO PAINTの普及に乗り出している。

―笑顔の私を描いてね♡

―どうだろ?描けそうかな?

―「頑張る!」「ん~わからないけど、やってみようかな」「ちょっと自信ない」「別のお題が欲しい」

 4つのコマンドから一つを選択し、会話が進んでいく。元気なキズナアイのボイスが、コロナ禍ですさんだ心に明るさをもたらしてくれる。この新システム「A.I.Navigator(AIナビゲーター)」はCLIP STUDIO PAINT公式サイトに搭載され、ユーザーのタイプを診断し、お絵描きの興味レベル別に全36通りの「お題」を設定。ユーザーはお題に沿ったイラストをSNS上に投稿することでキャンペーンに参加する。iPad Pro 11インチ256GB Wi-fiモデル&Apple Pencil(1人)、CLIP STUDIO PAINT EX2デバイスプラン2年分または10000GOLD(3人)、Amazonギフト券2000円分(8人)、アイちゃんと一緒にお絵描きASMR(100人)の豪華賞品獲得へ夢が膨らむ。

 キズナアイとの会話中にはダンスや歌、雑談、豪華な特別プレゼントなどの隠しイベントが満載。思わぬ幸運に見舞われる可能性がある。

 プレゼントではASMR( Autonomous Sensory Meridian Responseの略=聴覚を通じた刺激から得る心地良い感覚)が目を引く。キズナアイが隣でイラストを描いているような作業音や、彼女の励ましの声が収録されている。まるで〝お絵描きデート〟のような夢空間に身を委ねることができるだろう。

 CLIP STUDIO PAINTは全世界で1000万本以上の出荷実績を持つ。特に漫画家やイラストレーターのデジタルツールとして絶対的な信頼を得ており、世界最大級のイラストSNS「pixiv」では使用率1位を誇る。その一方、機能の多彩さ故に〝プロ向き〟というイメージがあった。

 昨年からのコロナ禍中は〝巣ごもり〟の影響もあり、アプリのアクティブユーザー数が2割以上増加するなど需要が急増。セルシスのマーケティング推進課の菅原孝記さんは「クリップスタジオはパソコン用のイメージが強いですが、iPadやスマホ版アプリの利用者も急増していて、手軽に使えるお絵描きアプリでもあります。多くの方に身近なデバイスで絵を描く楽しさを知っていただきたいです」とキャンペーンの狙いを説明。東京や大阪などでの3度目となる緊急事態宣言が発令されている中、「キャンペーンでは、いつも通りのテンションのキズナアイさんとボイス付きでコミュニケーションができます。こんな時期だからこそ楽しんでいただけたら。また、抽選でiPadなどお絵描きグッズや、お絵描きアプリの方も最大1年間無料でプレゼントしますので、この時期を少しでも楽しく乗り切っていただけたらと思います」という社会貢献の意義も抱いている。

 キズナアイは「普段から私も利用しているCLIP STUDIO PAINTさんとご一緒できて光栄です!まだこのお絵描きアプリを知らない皆さんに、イラストを描くことを楽しんでもらったり、初めてイラストを描くことに挑戦してもらったりして、新しい楽しみを見つけてもらうきっかけになってくれたら、とってもとってもうれしいです」とコメントを寄せた。

 キャンペーンは5月12日まで。詳細は特設サイトを参照。絵を描く最中に楽しさだけでなく、難しさやしんどさを感じたとしても大丈夫。ここにはキズナアイがいる。僕たちは一人じゃない。

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