女優主演のアクション映画の本質とは 「AVA/エヴァ」に見る世界の潮流

伊藤 さとり 伊藤 さとり
「AVA/エヴァ」のアクションシーン=(C)2020 Eve Nevada, LLC.
「AVA/エヴァ」のアクションシーン=(C)2020 Eve Nevada, LLC.

 そんな中、2度アカデミー賞にノミネートされ、男女平等の活動も行っている女優のジェシカ・チャステイン主演のアクション映画『AVA/エヴァ』が4月16日に公開されました。ジェシカ自身もプロデューサーとして映画製作から参加している本作は、女性暗殺者が主人公。人を魅了する美貌と話術、戦闘能力も持ち合わせているエヴァは、依頼された暗殺のターゲットに対し「あなたが殺される理由を教えて」と毎回聞いています。やがて彼女の頭の中は「殺す理由が気になる」という考えでいっぱいになり、組織から狙われるようになるという物語。

 上からの任務に従って殺すのではなく“何故、彼が殺されるのか?一体、彼はどんな罪を犯したのか?”という真実を探ろうとすると、大きな力に消されてしまうというテーマは、どんな企業でも起こりうるパワハラ的な問題。そこに目を向けながら、女優達の“主演”という居場所を作る為に奮闘するジェシカ・チャステインの思いが溢れる骨太なアクションは、男性と対等に戦い、他の暗殺者役に女性も起用しています。更に主人公の葛藤や家族との関係まで探求する脚本により、深みのあるストーリーに仕上がっているのもお見事。ハリウッドでのウエーブが日本にも訪れ、“女優主演のアクション映画”が増えることを私個人も願い、楽しみにしているのですが、皆さんも見たくありませんか?

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