「河田名人のパズル道=2=」
読者の方から、「ナンプレの難易度はどういう基準で決めているの?」というご質問をよくいただきます。いい機会なのでお教えしましょう。
ナンプレには大きく分けて2つの解き方があります。ひとつは数字主体で解いていくやり方。もうひとつはマス単位で考える方法。ほとんどの人は無意識のうちに前者で解いています。なぜなら、そのほうが早く解けるからです。1が入るのはココ、2が入るのはココ、と決めていき、1から9の9回分を考えると、ある程度のマスが埋まります。
しかし、後者のマス単位の考え方では、あいているマスの全てについて考えをめぐらせないといけません。たとえば「9×9」マスの問題なら、白マスはだいたい50個以上あります。50マスそれぞれについて、このマスに入る可能性のある数字は1と3と4と…と、全て挙げていかなければならないのです。多分、そうやって解いてるのはごく少数の変わり者さん。でもこのやり方ならば、時間はかかるけど、ほとんどの難問が解けてしまうのです。
ボクが新聞紙面で作っている、★2つと★3つの問題(3段階で最高難度が★3つ)は、そのめんどくさい方法を用いないと解けない場面があるナンプレです。★★は、そのなかでも数字が決定しやすく、★★★は、そこにさらに迷わせる要素を持つ難問というわけです。お分かりいただけましたでしょうか。