「ナンプレ」と「数独」ってどう違うの?パズル作家がわかりやすく解説

河田 智 河田 智

 「河田名人のパズル道=1=」

 ナンバープレイスと数独はまったく同じものです。いまだにそれが理解できず、「ナンプレは大好きなんですが、数独は私にはちょっと難しくて…」なんて人がいて笑ってしまいます。よっぽど難しい数独に最初にぶつかってしまったのでしょう。

 ナンバープレイスは、とあるアメリカの建築家が考案したもの。1979年に初めてあちらのパズル雑誌に発表され、そこそこの評判を呼びました。それに目をつけたのが、日本の老舗パズル雑誌の「ニコリ」さん。こりゃ面白い、と日本に紹介。そのときに、「数独」という名をつけて商標登録をしたのです。

 老若男女、誰でも気軽に楽しめることから、数独はたちまち人気に火がつき、国内にファンが急増。それが逆輸出されるカタチで「Sudoku」として、世界に広まっていったのです。日本発の「Sudoku」はあっという間に世界を魅了。ついには国際大会まで開かれるほどになりました。

 自分の作ったパズルがぜんぜん違う名前で世界中で解かれてる。考案者の建築家さんはさぞやビックリしたことでしょう。ちなみにニコリさん以外の媒体では、元のナンバープレイスの名前を使用。というわけで我が国ではその両方の呼び方が定着したのです。てなことで、ナンプレと数独は名前は違ってもまったく同じパズル。これからは安心してどちらも楽しんでくださいね。

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