エヴァ最新作 「第3村」の臨場感を実現させたミニチュアの存在 10日から展示

松田 和城 松田 和城

 『シン·エヴァンゲリオン劇場版』の大ヒットを記念して、劇中に登場する 「第3村」 のシーンを作り上げるために制作したミニチュアセット (1/45 スケール) が、4月10日から9月20日までテーマパークSMALL WORLDS TOKYO(東京都江東区)で展示される。

 9日には 「第3村ミニチュアセット」のメディア向け先行内覧会が行われ、 株式会社カラー文化事業担当学芸員の三好寛氏、株式会社グラウンドワークス代表取締役の神村靖宏氏、相田ケンスケ役の声優・岩永哲哉が登壇した。

 神村氏は映画 のヒットについて、 シリーズ4作目となって初めてエヴァシリーズを初めて見たという人が多いことに触れ、「映像的なクオリティが高い」ことを要因として挙げた。

 では、そのハイクオリティな映像はどのようにして誕生したのか。そのカギは“ミニチュア”をもとにした現実感、臨場感あふれる映像にあったという。三好氏は「いかにおもしろい視点、画面を切り取るか。ありきたりな切り取り方じゃなくて、もっとこういう構図はどうだとか検証するにはミニチュアが必要だった」 と説明し、 神村氏も「自分たちでカメラを持って歩いて『こんな絵があるんだと、新しい発見がある」と続けた。

 その上で三好さんは「わざわざアニメでミニチュアを作ることはない」と語り、先日、NHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」 でも話題となった同作の庵野監督のこだわりについて触れ、岩永さんも「声優陣も大変だったと」と冗談交じりに同意していた。

 最後に岩永さんは「この会場にいらしていただいて、もう一度映画を見ると第3村が変わる」と、ファンにまた新たなエヴァの世界を堪能してほしい思いを述べた。 映画の製作に携わったすべての人のこだわり抜いた思いが、新規にも古参にも楽しまれる作品を生んだといえるだろう。

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