日本練習生が中国でアイドルを目指すわけ「大きい表舞台に立ちたい」 創造営2021

日本の報道陣のインタビューに応じた(左から)サンタ、力丸、ミカ
日本の報道陣のインタビューに応じた(左から)サンタ、力丸、ミカ

 「日本ではアイドルでしたけど、僕のグループはあまりアイドルな感じではなく、もうちょっとアーティストやバンドな感じでした」と明かすミカは、番組で戸惑うこともあったという。「僕は始めはスキルに対してアプローチしていましたけど、それがこの番組と合わなかった。ハンジャンという友達がいて、どのような番組か僕が理解するのを助けてくれました。彼がいなかったら多分僕は今のランクにいなかった」と仲間に感謝した。

 中国のオーディション番組が始まったのは2004年頃。番組のPRを担当するエーランド株式会社・安田加奈子氏によると、18年の「創造営」シリーズ開始以降、「異ジャンルの参入」が増えているという。「-2021」には“素人”の練習生だけでなく、芸能活動の経験者、SNSの投稿から有名になったインフルエンサー、eスポーツの選手などが参加している。

 中国の調査会社endataの調べでは、2020年のアイドル産業は推定約2兆円規模。ファンの多くは都市部に住む女性で、Z世代と呼ばれる1995年以降に生まれ、金銭的・時間的余裕がある層とされている。私設ファンクラブを形成し、SNSへ同じ書き込みをしたり資金を集めて“推し”のへの投票を主導したりと、集団で応援する姿がみられる。

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