菜食主義でもある人気デザイナーが「きのこレザー」の服を制作

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 ステラ・マッカートニー
 ステラ・マッカートニー

 ビートルズのポール・マッカトニーの次女でデザイナーでもあるステラ・マッカートニーが、きのこで作られたレザーを初めて服に応用した。フンギの根系から作られたレザーに似た生地を使用し、ブラックのビスチェトップとボトムを仕立て上げたかたちだ。

 同アイテムは商品化はしないそうだが、今後自身のコレクションにきのこレザーを使用していく意向だそうで、ステラは「ステラコミュニティはサステナビリティを理由にラグジュアリーな魅力を決して妥協するべきではありません。Mylo(マイロ=菌糸体から作られた革素材)がこの事を現実にしてくれました」と語る。

 ステラは以前にもマイロを使用し、自身のブランドの定番ハンドバッグ「ファラベラ」のプロトタイプを制作、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館の展覧会「ファッションド・フロム・ネイチャー」に展示され話題となっていた。

 無限に再生可能な菌糸体から作られた、柔らかくヴィーガンレザーに似たマイロ、今回のアイテムは、同ブランドのロンドンのアトリエにて、同素材を再利用ナイロンでできたスキューバファブリックの上に載せ制作されたそうで、マイロの他にもサステナブルな生地開発で知られるボルト・スレッズ社のCEOダン・ウィドマイヤー氏はこう話す。「10億人が住む地球に適していたものが、100億人の住む地球にはそぐわないことをボルト・スレッズは理解しています。ですからよりスマートな素材に代替することが今、早急に求められているのです」。そして「我々のマイロ開発初期からステラはその実現に尽力し、今日の高品質な代替レザーへと進化させました」と続けた。

 そんなステラは最近、過去のシーズンの残り物から作られたサステナブルコレクションを設立。「これらの作品の多くは、品切れになればそれまでの限定品。自分が過剰反応しているかどうかなど気にしない。この惑星を救うの。だから他の人の廃棄素材も見つけなければね」と語っていた。

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