ディズニーCEO、人気ドラマからの米人気女優降板騒動を説明

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ジーナ・カラーノ
ジーナ・カラーノ

 ディズニーのボブ・チャペックCEOが、同社が「マンダロリアン」からジーナ・カラーノ(38)を解雇したことに関し言及した。Disney+配信の同人気ドラマで、キャラ・デューン役を演じてきたジーナだが、ソーシャルメディアでの不適切な発言で非難が殺到したことにより、同社傘下のルーカスフィルムから解雇されていた。そして今回チャペック氏が、ディズニーは「左寄りや右寄り」ではなく「普遍的な」価値観を持っているとして、その動きを弁護したかたちだ。

 9日に投資者を対象に行った会議の中でチャペック氏は「ディズニーが左寄りや右寄りなどと自ら特徴づけしようとしているとは考えられません。その代わり、私達は価値観を支持するのです。普遍的な価値観です。敬意、良識、誠実さ、包括性の価値観です」と話した。

 アメリカの政治情勢をナチスによるユダヤ人迫害にたとえる投稿をしたジーナに関し、ルーカスフィルムは「ジーナ・カラーノは現在、ルーカスフィルムとの雇用関係はなく、今後もその予定はありません。いずれにせよ、文化的および宗教的な観念に基づいて人々を中傷した彼女のソーシャルメディアの投稿は忌まわしいものであり、容認できるものではありません」と説明していた。

 一方で解雇後は「かつてないほど自由になっている」というジーナは最近、メディア会社デイリーワイヤーで自身の新作映画を製作する仕事に就いたことを明かし、(個人の一側面だけを取り上げ糾弾する)キャンセルカルチャーを強く非難。「デイリーワイヤーは、私の夢の1つ、自分の映画を創作し製作する手助けをしてくれている。私は叫び、私の祈りは叶えられた。私は全体主義の大衆による削除を恐れて生きている全ての人々に、直接、希望のメッセージを送るわ。私は声を上げ始めたばかりだけど、かつてないほど自由になった。このことで、他の人々にも、同様の行為ができると激励になればと願っているわ。自分自身が許さぬ限り、彼らは私たちを削除できないのだと」とした。

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