出発点は東大留年、就活も失敗 女性YouTuber“もっちゃん”が見つけた進むべき道

山本 鋼平 山本 鋼平
“もっちゃん”として活動する山本愛生さん©やのぴょねす
“もっちゃん”として活動する山本愛生さん©やのぴょねす

 コロナ禍に見舞われた昨年、YouTuberへの過度な期待を捨てた。「芸人の方らプロがたくさん参入してきて、視聴時間の奪い合いになっています。有名YouTuberでも苦戦されている。自分には今の形が合っているのかな、と思います」。活動で得た技術と人脈を生かす現在の仕事を始め、収入面や精神面で余裕が出てきた。

 ネットの進化。娯楽の多様化。かける時間の短縮化。映画産業の将来は楽観視できない。それでも「ライト層の方々が、一本でも多く映画を観たいと思ってもらえる活動を続けたい」と前を向く。今後は同チャンネルのTikTok配信にも意欲的だ。

 一方で、新たなYouTubeチャンネルの立ち上げを目指している。「東京の街を歩いて歴史を紹介したいんです」。趣が変わりすぎではないか、と問うと「自分がやりたい、と思ったので。YouTubeは誰にとっても、やりたいと思った時、気軽に使っていいツールだと思うんです。学生はもちろん、仕事を持ちながらでも、自己表現の場になっていいと思います」と笑顔で返された。やりたいことをやる、なりたい自分になる-その原点は、これからも変わらない。

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