残された同人誌はマンガや小説はもちろん、評論や独自の研究をまとめたものなど、米沢氏が存命中の1970年代から2000年代のものが中心。有名作家から怪奇、エログロまでディープすぎる作品群が控えている。
三崎さんは「作り手の幅広さ、表現という奥行の深さを感じさせるコレクションは、マンガ評論家、コミックマーケットとして同人誌即売会の場をつくり続けた米沢氏の、興味そのものを映した姿ではないかと感じています」と、コレクションの面白さを語った。開館13年目を迎えた同館。“完登”を目指して、歩みを進めていく。