お笑い芸人で漫画家としても活動するカラテカ矢部太郎(43)が3日、「連続講座 現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜」の上映後トークに登場。『山の焚火』(1985年、スイス)について「なんちゅうもの見せてくれるんだ」と、衝撃を受けていた。
映画監督の横浜聡子氏とともに、東京・渋谷のユーロスペースに登壇。アルプスで自給自足の生活を送る両親、姉、ろうあの弟による家族の物語は未見だったが、今イベント決定後に4回鑑賞。予習を重ね、フレディ・M・ムーラー監督の演出に驚いたという。
飼育する豚の妊娠と弟の子を宿る姉、弟のえずきと姉による母への妊娠告白、一面の雪景色と父と弟が互いに塗り合うシェービングクリーム、ネズミの死体を穴から掘り出す冒頭と…それぞれのシーンを挙げ「見る度に考えが変わりました。最初はドキュメンタリーのように生々しく思いましたが、すごく綿密に計算されていることを知りました。一回起きたことがまた起きる。ぴたっと重なっている」と語った。