プロの地下アイドル、モデル、芸人、格闘家等のタレントやフォロワー数1000人以上のSNSユーザーが1円で宿泊できるプランを発表したホテルが大きな注目を集めている。
話題のプランを始めたのは大阪市西成区のホテルみかど。1円で3連泊までできて、しかも朝サウナや無料ドリップ式コーヒー、話題のバルミューダトースターも利用可能。タレント向けプランは宿泊者のプライバシーに配慮し、滞在中のSNS投稿も不要。以前、地下アイドルとして活動し、遠征時の宿泊費に悩んだ経験のある筆者としては、至れり尽くせりの有り難さを感じる。
ホテルみかどは、なぜこのような採算度外視のプランを始めたのだろうか?ホテルのTwitter、Instagram運営を担当するkaboさんに話を聞いた。
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野中:タレント、SNSユーザー向けのプランを始められたきっかけをお聞かせください。
kabo:2020年秋頃から両方のプランを開始しました。コロナが影響し、ホテルという受け身の産業から自分たちで何か発信できることは無いかとスタッフ全員で楽しんで取り組んでいます。場所が西成と言うことと、旅先ということもあり非日常をテーマに色々取り組んでおります。今回のプランはそのうちの一つです。
野中:非日常がテーマなのですね。西成と言うと昔は暴動などもあったようですが今はそんな話は聞きませんよね。
kaboさん:西成は東京でいう歌舞伎町みたいなものだと思っていただけたらと思います。危なくないとは言い切れないですが、暴動があったのも平成の初期までです。当ホテルは女子大生のスタッフもおり、女性も館内ではゆったり過ごしていただけると思います。
またホテルみかど的非日常を楽しんでいただけるよう、バルミューダトースターを地域初導入しました。10日に1回生け花の先生に来ていけていただいたり、スタッフで部屋をリノベーションしたり、話題の漫画を置いたりしております。宿泊された方が、ここで味わった体験により日常を豊かにできたらなと思っております。