中学校に入学してもうすぐ2カ月。部活にも少しずつ慣れてきた頃ですが、いよいよ「初めての定期テスト」が近づいてきましたね。
こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。
小学校の時の単元ごとの「カラーテスト」とは違い、中学校の定期テストは出題範囲が広く、学年の順位もはっきりと出ます。
実は、この中1の最初のテストは、今後の3年間を左右する非常に重要なテストです。なぜなら、ここで取った点数や順位が「自分は中学でこれくらいなんだ」という『セルフイメージ(基準)』としてお子さんの中に定着してしまうからです。
最初につまずかないために、焦って塾に入れる前にご家庭で確認していただきたい「3つの鉄則」をお伝えします。
◆鉄則①:教材は増やさない!「学校のワーク」を極める
初めてのテスト前、親御さんがやってしまいがちな失敗が「焦って本屋で新しい問題集を買ってくること」です。
しかし、これは逆効果です。中学校の定期テストは、あくまで「学校の授業」と「学校で配られたワーク(問題集)」から出題されます。
あれこれと新しいテキストに手を出してどれも中途半端になる「学習のミスマッチ」を防ぐために、テスト勉強は「学校のワーク1冊に絞る」のが正解です。
理想のペースは、テストの2週間前にはワークの試験範囲を1周終わらせること。そして、本番までに「間違えた問題だけを最低3周」解き直すこと。これだけで点数は確実に上がります。
◆鉄則②:提出物は「期限」と「丁寧さ」が命(内申点の秘密)
高校受験において最も大切なのが「内申点(通知表の成績)」ですが、中学校の成績はテストの点数だけで決まるわけではありません。
テスト当日に提出が求められる「ワークやプリントなどの提出物」の評価が、内申点に大きく影響します。
ここで気をつけたいのが「ただ答えを埋めて提出すればいい」わけではないということです。
間違えた問題には赤ペンで正しい答えを書き込み、「なぜ間違えたのか」という解説や気づきをメモしておく。こうした「丁寧に取り組んだ痕跡」が評価に直結します。
「絶対に期限内に提出すること」と「丸付け・直しまで丁寧にやること」を、親子で必ず確認してください。
◆鉄則③:親は「教える」のではなく「計画」をサポート
「早く勉強しなさい!」「ここの計算、間違ってるよ!」と親が横について教えようとすると、中学生は反発し、高確率で親子げんかになります。
親御さんの役割は、ティーチャー(教える人)ではなく、コーチ(環境を整える人)です。
中学1年生は、まだ「この範囲を終わらせるには、何日かかるか」という逆算ができません。ですから、「ワークをテストまでに3周するには、1日何ページ進めればいいかな?」と問いかけ、一緒にカレンダーに落とし込む「スケジュール立て」のサポートをしてあげてください。計画が決まれば、あとはお子さん自身が実行するのを見守るだけです。
◆まとめ:最初のテストで「自学自習の型」を作ろう
中1の最初の定期テストで、「計画を立てて、学校のワークを繰り返し解く」という成功体験(勉強の型)を作ることができれば、この先の3年間は驚くほどラクになります。
「どうやって勉強すればいいの?」と迷っている今こそ、正しい自学自習のサイクルを身につける最大のチャンスです。焦らず、まずはご家庭で「計画と学校のワーク」に絞ったサポートをしてあげてくださいね。
<プロフィール> 鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。