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【中学受験】いよいよ迎える「直前期」 ベテラン塾講師がおすすめする3つの学習法とは

齋藤丈篤 齋藤丈篤
画像はイメージです(78art/stock.adobe.com)
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 こんにちは!アップ教育企画・進学館の齋藤と申します。

 関西中学受験における統一入試日まで50日を切りました。ここからの日々については「計画的に過ごす」ことが何より大切。受験校の出願はもちろんのこと、冬期講習の予定確認やインフルエンザ予防接種に至るまで、決めた予定を着実にすすめていくことをおすすめします。

 焦らず、といきたいところですが、多くのご家庭で残された日々の短さを考えて、あたふたすることは間違いありません。そうです、焦りは「多くのご家庭で」同様に起こっているごく自然な現象です。焦燥感を緩和するためにも、決めたことを決めた通りに実行することを親子で心がけていきましょう。

 今回は「直前期おすすめ学習法」について触れたいと思います。もちろん月並みな内容になるのですが、意識できていなかったという方もいらっしゃることを想定し、「普通」のことを書き連ねます。

 ▼過去問は第一志望校のものをどっぷり演習!

 多くの方が複数の学校を受験する計画を立てられていると思います。たとえば、期間中4校を受験する場合、貴重な過去問演習の時間を25%ずつ配分するのは適切ではありません。

 中学入試はお子さまにとって、大人への成長過程としても大切な役割を担います。悔いを残さないことを心がけるべき→一番行きたい学校の対策を十全たるものにすることこそ、「やりきった」という感覚が得られる最適解です。後受けの学校の対策が目を通す程度になったとしても、第一志望校へのあくなき努力を重ねるべきだと思います。

 ▼学力の「基地」をしっかりと作る!

 主に算数についてのお話です。試験会場で問題を目にした時をイメージしてください。「見たことない問題ばっかりやん!」、そんなふうに思ってしまう方はかなり多いはずです。

 この絶望感に立ち向かうすべは…「100回やれば100回正解するくらい自信のある問題を増やすこと」に尽きます。そのために、自分にとって「バイブル」と言えるような問題集をひとつ用意し、それを徹底的にやりこみましょう。

 新しいパターンの問題を練習していない不安を懸念する方もいらっしゃるででしょうが、今からあらゆる問題に目を通すことなど到底できません。それよりは、「この問題集は完全にやりこんだ」と思えるものを1冊作るほうがはるかに効果的。進学館では入試直前期、全員による選りすぐりの重要問題ばかり100題が並ぶ「kamimon」(神問)という冊子をやりこんで、その自信と誇りを胸に、入試会場に向かいます。試験会場で新しい問題を目にしたとしても、kamimonで得た力を基地に、確かなチャレンジが可能になります。

 ▼保護者さまが手伝うならば「暗記物」への協力程度で!

 どうしても、我が子の力になりたい!そんな思いにあふれた方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、理科や社会の知識分野のプリントを手に問答を行うなどで貢献なさることがベターです。

 ただし、お子さまの受験勉強にこの時期ダイレクトに関わった場合、親子で不安感が増す可能性も否定できません。逞しくなった少年少女を思い切ってただ信じることこそ、保護者さまにとってのマックスパフォーマンスであることも忘れないでください。

 直前期の効果的な過ごし方については、他にも大小さまざま存在するでしょうが、すべてを意識する必要は一切ありません。「せめてうがい手洗いをさせる」「少なくとも23時には布団につかせる」など、ご家庭で今までの生活リズムを崩さずにできることを着実に行っていくだけで構いません。

 「Aあたりまえのことを、Bばかみたいに、Cちゃんとする」

 平常心を確かに保つ直前期になるよう、ABCを粛々と重ねてまいりましょう。

 私自身の四半世紀にわたる恒例行事である西宮神社での合格祈願の予約も無事完了。決まったことを着実にやる、これは指導する側も同じです。頑張りましょう!

 <プロフィール>

 齋藤丈篤

 兵庫県西宮を中心に展開するアップ教育企画の中学受験部門「進学館」責任者。現場指導以外に、保護者セミナーを多数担当。いたってアナログな内面とは相反して20年以上オンライン講座を担当。北海道から沖縄まで全国の生徒を灘中合格に導いた実績あり。趣味の料理、職の授業→どちらも人を喜ばせたい思いが源となっている。

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