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千葉最難関共学校の仰天恋愛事情「カップル同士で成績を」 東大続々合格の秘訣は「定期テスト後に廊下で」OG弁護士が明かす

受験

杉村 峰達 杉村 峰達
著書を手にする越水遥氏
著書を手にする越水遥氏

 フジテレビ「サン!シャイン」やMBS「よんチャンTV」などテレビ出演多数の女性弁護士、越水遥さん。東大も司法試験も一発合格したという才媛は、千葉の共学校、市川中高出身だ。東大合格者20人以上を輩出する超難関。その内幕をOGとして語った。

 「ほぼ全員が部活に入っているという特殊な学校。部活に一生懸命の学校でした」。市川はどんな学校?と聞かれると、即座に答えた。越水さんはオーケストラ部に所属。東大合格者数日本一の開成高校のオーケストラとコラボした時に受けた衝撃を思い返した。

 開成の生徒から練習時間が長いことや練習量が多いことに驚かれたそうで「うちの学校は〝部活を優先しなさい〟って感じだった。逆に塾で休むというのが悪いことみたいな雰囲気があった」と話した。

 「部活を週5、6でやっていて、塾に行く人は少ない。その割には進学率が高かった」と語ったように、市川の進学実績は驚異的だ。2024年は約420人の卒業生で、東大合格者31人を含む国公立合格者は191人(そのうち現役合格は147人)。早慶には280人以上が合格している。越水さんも、東進ハイスクールに通い出したのは高2の秋。それまでの勉強は「学校1本」だった。

 部活重視の学校でも、生徒達を勉強に駆り立てる〝システム〟が用意されているという。

 「定期テストの結果は全教科、50番までは廊下に貼り出されるんです。(中学は)約300人中で50位だと結構な割合なんです。それで、みんなの点数がなんとなく分かっちゃう。『あの子何も載ってないよね』とか、『あの子はできたって言ってたけど、そんなに取れてないじゃん』とか」。

 中間や期末が終わると、廊下の壁一面が順位表になる。各科目の上位50人の名前と点数、偏差値が貼り出され、掲載された人は有名人になり、誇らしい。逆に載らなかった人は屈辱だ。それが次のモチベーションなる。越水さんは「偏差値とかも計算されて出ちゃうので、それが割とみんなの競争心をあおるとか、1位取りたいとか、あの子に負けたくないとかというのはあった。1位になると全学年で有名になる」と話した。

 成績表を見るのは同じクラスや同学年だけではない。「他の学年の子も、廊下を通るたびに見ようとか思ってなくても見えちゃう」。そのため、部活の後輩に学校の成績が分かってしまうこともあったそうで「一度、英語で偏差値90くらいをとったことがあって。それが壁に貼られたら、他の学年の子にも『あ、偏差値90の先輩ですよね』と言われました。確かに私も、下の学年の1位の子は、顔は知らないけど、名前は分かりましたね」。

 先輩の威厳を保つためにも、勉強を頑張るしかないのだ。「名前が載っていないと恥ずかしいということはあって、特に文系と理系に分かれてからは、載ってないと逆にヤバイみたいな感じでした。50番でも『ちょっと…』という感じなので、みんなムチャクチャ頑張ってました」と越水さん。自身は中2のころから最上位の成績を維持したそうで、「全部の順位表の写真が、今でもパソコンに残ってるかな」と微笑んだ。

  成績を貼り出すなんて、容赦なく無慈悲にも聞こえるが、越水さんは否定する。「最初はシビアだなと思っていたんですが、他の学校出身の人の話を聞くと、実は放任だったことも分かったんです。授業をやって、あとはやりたいことを頑張りなさい、という感じで。補習とかもあまりないし、赤点の子を救って補習するくらい」。

 確かに、学校としては、壁に成績を貼りだしているだけで、先生が叱るわけでも、縛り付けているわけでもない。放任といえば放任だ。「頑張る子には先生も手厚くやってくれるけど、自分からアクションを起こさない子には、割と放任という感じでした。高校3年になると数学とかはゼミが開かれて、『自主的に行きたい子は行きなさい』という感じで、放課後のゼミに参加する子はいたんですけど、私はムダだと思っていたので、一切行かなかったんです(笑)」。

 市川はかつては男子校だったが、2006年から共学となった。そうなると興味がそそられるのが男女関係。特に進学校の恋愛事情となると…越水さん、どうでしたか?

 「恋愛沙汰とかは多かったです。他の学校では恋愛禁止という学校もあるらしいですけど、うちの学校はそんなことはなくて。『あそこが付き合っている』とか、『別れた』とか『大もめしてる』とか」と明かした。「カップルが一緒になって別のカップルと成績を争っている人もいました。あのカップルに点数で勝ちたいとか。それで2人で頑張って勉強している人もいたり」さすがは進学校という驚きの話も教えてくれた。

 「先生たちも友達みたいにフランクだったので、『昨日、○○と帰ってるのを見たよ』と生徒に言う人もいましたね」と放任ノリの指導の一端もチラリ。「恋愛は受験にはマイナスという声もあるけど、うちの学校はそこまでむちゃくちゃ見た目に気を使っている人もいなかったし、スカートや髪の色とかの禁止もあったから、オシャレにはそこまで気を使えないという環境になっていて。勉強と恋愛がいいバランスが取れていたんじゃないかな」と学業と恋愛が両立した環境を振り返っていた。

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