こんにちは!アップ教育企画・進学館の齋藤と申します。
「学びの秋」とも呼ばれるシーズンですが、どの学年の方にとっても中だるみが起こりがちな季節でもあります。長期休みがあって誰もがスイッチを入れやすい夏や冬よりも、一息つく傾向にある秋に頑張れた人は、努力が成績に反映されやすいはず!そんなことを思いつつ、安くなったサンマなんかとともに、良き秋をお過ごしください。
学びの秋、受験生の皆さまは、まだ完全に確定しているわけではないものの、ターゲットにする学校はほぼ絞れてきているころかと存じます。しかしながら5年生以下のお子さまは、目標や憧れの学校があっても、後受けの学校など日程に合わせた受験プランをイメージしている方はかなり少ないでしょう。
決して焦る必要はありませんが、中学受験を志す限りは必ずやってくる話ではあります。ただ、近畿2府4県だけでも140校あまり存在する私立中学校をすべて横ならびに比較することはさすがに困難。よって、ここ!というタイミングで一気に情報収集することをおすすめさせていただきます。
え?ここ!って、いつ? 実は関西では年に数回、多くの私立中が集まってブースを構えます。その機会のひとつ、関西教育機構(浜学園・日能研・アップが所属)が主催する「関西私立中学フェスタ」が9月28日の日曜日に行われましたので、その様子を紹介させていただきます。
大阪梅田ハービスホールに関西で入試を行う66の中学校が一堂に会し、訪れた保護者さまや生徒に学校のウリをお伝えし、不明点の質問にお答えしました。何校でもお話を聞くことが可能なので、午前中から訪れ、10校を超えるブースで耳を傾ける気合満点のご家庭も珍しくありません。それでも回りきれない学校については、資料コーナーも充実しているので、パンフレットをたくさん持ち帰って眺め、深く知りたくなれば次の機会にその学校から順に回っていけば、効率よく情報を入手できます。
ということで、ターゲット校決定までのおすすめプランを整理しておきます。
1:ご自宅と学校のロケーションや、塾で配布される偏差値表から、複数(かなり多め)の学校をピックアップする
2:前述の私立中学フェスタのような機会を利用して具体的な学校の話を聞く
3:資料コーナーでパンフレットを集め、他の候補がないかなど、聞ききれなかった学校の情報を確認する
あわせて学校選びの注意ポイントもいくつか。まず、受験校としてピックアップした学校は、必ず訪れる機会をつくりましょう。実際、足を運んだその瞬間にインスピレーションが炸裂することも多いので、これが最も確実な受験校の取捨選択法です。ただ、そんないっぱい行けないでしょうから、絞り込みをブース巡りで事前に行う、ということです。
次に気をつけることとして、「ご近所さん・お知り合い情報」は、ほんの参考程度にとどめておくべきかと思います。実際にお通いの方からの話は、通学にどれくらい時間がかかるとか、どんな行事があるとかについての信ぴょう性は間違いなく高いのですが、どうしても学校についての一部を切り取った情報が詳しく入ってしまい、全体を俯瞰(ふかん)するような判断が難しくなります。後悔しないためにも、学校の先生からのお話も必ず混ぜて判断すべきだと考えております。
そして、受験期が近づきましたら、模試などの成績も踏まえて冷静に選択していくことも、もちろん大切です。届かない学校に焦がれる思いばかりが増すと、得られ難い成果のために無理な学習を強いることにつながり、将来的な学習意欲をつぶすことにもなりかねません。「目指す学校」「受ける学校」「通う学校」、この3つの円が最終的に大きく重なるよう、適切な情報収集を行いましょう。
肌寒さも徐々に増すこの季節、見学可能な学校行事も数多く行われます。体育祭などに親子で訪れ、お鍋などを囲みながらあれこれ話してみてくださいね。