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【中学受験】理科対策ならこれ!「図鑑からクイズ本まで」塾なし学習で使った理科教材あれこれ

受験

野田 茜 野田 茜

 中学受験では、塾のテキストに加えて市販教材を活用する家庭も少なくない。筆者の家でも、長男(現在高校1年生)が塾なしで中学受験をした際に『予習シリーズ』(四谷大塚の公式サイトで販売)をメインに使いながら、一般の書店で手に入る市販教材を組み合わせて学習を進めてきた。その中でも理科の学習を支えた市販教材を紹介しよう。

 まずは、図鑑感覚で使える教材から。理科ではテキストだけでなく、イラストで理解することも大切だと感じていた。そのため図鑑を活用したいと思ったが、重たくて大きい図鑑はどうしても開くのがおっくうになりがちだ。そこで選んだのが、『Z会中学受験シリーズ 入試に出る植物図鑑』だった。中学受験に出る内容だけをコンパクトにまとめてあり、カラーでわかりやすく手軽に眺められるのが魅力。植物・動物・地球宇宙の3冊を揃え、イラスト付きで要点を確認したい時に活用した。

 次に、疑問をその場で解決するために使ったのが『?に答える! 小学理科』だ。テキストだけでは今ひとつわからないときや、問題に出てきて「そういえばあれってどうだっけ?」となったときに確認する、いわば辞書のような存在。内容はカラフルで図解もわかりやすく整理されており、理解を助けてくれる1冊だ。

 ただ「入試対策まで」とは書かれていても、実際には調べても載っていないこともあり、中学受験の教材としての出番は限られていたように思う。とはいえ、中学受験をしなかった長女も理科で疑問が出たときにこの本を開いて調べており、小学生がいる家庭なら1冊はあって損はない教材だと感じている。

 さらに、要点を整理して理解するには『中学入試 理科 塾技100』が便利だった。中学受験に特化し、各単元のポイントがコンパクトにまとめられている。チェック問題や入試問題も掲載されているが、実際に使ったのはまとめページのみ。効率よく各単元の全体像をつかむのに役立った1冊だ。

 一方で、遊び感覚で取り入れた教材もある。それが『頭がよくなる 謎解き 理科ドリル』だ。中学受験の勉強をしていなくても分かる内容が多かったため、小4〜小5の頃、寝る前にクイズのように出題し、きょうだいで早押しをして大いに盛り上がった。特に机に向かって解いたり、毎日の課題に組み込んだりはせず、楽しむために使っていた。

 暗記の総仕上げとして使用したのは『サピックスメソッド 理科コアプラス』。長男の第1志望はSAPIXの合格者が多かったため、できるだけSAPIX生と同じ教材を使おうと思い取り入れた。理屈で覚えるのは得意な長男も、暗記分野は苦手。そのため、あれこれと問題集に手を出さず、この1冊に絞って入試まで何周も繰り返した。

 教材は、1冊を最初から最後までやり切る必要はない。図鑑として眺める、辞書として調べる、暗記の仕上げに使う。それぞれの役割を決め、必要な部分だけを活用すれば十分だ。限られた時間で効率的に学ぶには、「何の教材を選ぶか」以上に、「どう使うか」の工夫が大切だと思う。

<プロフィール>

野田 茜

 2男1女のママライター。2022年、高1長男が完全塾なしで中学受験をし、偏差値(四谷大塚)60半ばの中高一貫校へ進学。現在、小5次男が通信教材を利用し自宅学習で中学受験に挑戦中。自身は中学受験未経験で大学まで公立育ち。中学受験の問題の難易度にまったく歯が立たず、逆に子供に教えられる。「ママ、教えてあげよっか?分かる?」と次男に心配される日々。

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