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「定年後 悠々自適は 妻でした」力作ぞろい!シルバー川柳入選作発表

悠々〜ライフ

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
画像はイメージ(mykeyruna/stock.adobe.com)
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 公益社団法人・全国有料老人ホーム協会はこのほど、今年で25回目を迎えた「シルバー川柳」の入選作品を発表した。シニア世代の日常を切り取ったユーモアあふれる21句が選ばれた。

 2001年に公募を開始。高齢化社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けていない。超高齢化社会を迎えた日本の世相を反映する1つとして定着し、今回は全国から1万5261作品が集まった。

 題材として、令和の米騒動や五輪種目など、時事的なキーワードを取り入れた作品が多かった。

 「備蓄米 孫が平らげ 帰ってく」(岐阜県、60歳女性)

 「貸金庫 思い出せない 入れた物」(神奈川県、54歳男性)

 「振り込める 金があるなら 苦労せん」(埼玉県、53歳男性)

 「リビングで すべって転んで ブレイキン」(愛知県、71歳女性)

 リタイア後の夫婦の関係を詠んだ句もシルバー川柳の定番。今年は夫の視点で描かれたちょっとせつなくなるような作品が目立った。

 「定年後 悠々自適は 妻でした」(大分県、78歳男性)

 「老犬が 黙って俺の 愚痴を聞く」(大阪府、74歳男性)

 「よく喋る 家電と妻に 囲まれる」(千葉県、73歳男性)

 「寒くない やさしい妻が 猫に聞く」(香川県、66歳男性)

 体力・知力の老化をテーマにした作品も秀作ぞろい。中でも、自身の現状をクールに見つめた自虐的なユーモアの川柳が入選を果たした。

 「腕立て伏せ 伏せたらずっと 伏せたまま」(東京都、77歳男性)

 「自叙伝を 書いて配って 捨てられる」(島根県、57歳女性)

 「道端で 休んでいたら 拝まれる」(神奈川県、61歳男性)

 「高齢者 前期後期の 次末期?」(東京都、77歳男性)

 「タブレット 使えず回る 寿司見つめ」(大阪府、75歳女性)

 その他の入選作は以下の通り。

 「レジに行き 一桁違い 戻す服」(東京都、77歳女性)

 「どこ行った 暗証番号 書いた紙」(福岡県、65歳男性)

 「散骨を 海にはするな 泳げない」(千葉県、76歳男性)

 「ポイントは 使っていいぞと 遺言に」(岐阜県、66歳男性)

 「手相では 晩年安泰 それはいつ」(徳島県、57歳女性)

 「10時間 睡眠だけは オオタニ流」(愛知県、71歳男性)

 「『もうダメだ』 言って10年 元気です」(愛知県・21歳女性)

 「笑うこそ 施設に香ほり 老いたのし」(和歌山県、89歳男性)

 株式会社ポプラ社は、今回の入選作21作を含めた傑作川柳を1冊にまとめた「シルバー川柳15」を3日に発売。同シリーズは累計100万部を突破した人気シリーズとなっている。

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