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【コラム】あれよあれよと30有余年…よもやホントにパズル作家になろうとは

脳カツ

河田 智 河田 智
画像はイメージ(Pakawadee/stock.adobe.com)
画像はイメージ(Pakawadee/stock.adobe.com)

 今から30数年前、大学を出たボクは某出版社に就職しました。そこでテレビの雑誌を担当しました。まだバブルの名残りがあった時代。はなやかなテレビ業界や人気番組の記事を書くには、流行の言葉選びやオシャレなセンスが必要でした。新卒でしたから張り切って仕事しました。

 その数年後、配置換えで、パズル雑誌に異動になりました。戸惑いました。いきなり真逆なんですから…。その読者が求めるものは、テレビ雑誌とは違い、キラキラした情報ではなくて、知的な娯楽。誌面作りは、なるべく地味に。ひたすらオーソドックスに。いい意味でのダサさが求められるのです。そのサジ加減が分からずに苦戦しました。

 さらには、パズルそのものの作成までも命じられました。言葉選びは古いものほど良い。読者の中心は高年齢層です。流行遅れ大歓迎。死語なんて最高。オールド世代には、なつかしいと大喜びしてもらえます。

 最初はクサったけど、これがやってみるとなかなかに面白い。古いの全面オッケーってことは、言葉選びの範囲が広がる。堅苦しい制約に縛られず、自分自身も楽しみながら知識が増え、それが読者の喜びに直結する。いいことづくめなのです。もしかしてこれって、天職?などと思ったけど、以来30有余年。よもやホントにこれが本業になろうとは…。

 気が付けば、上の世代とおつきあいするうちに、自分もすっかりシルバーになっちゃった。こうなりゃ、さらにいぶし銀の輝きを発揮しようと思います。そんな感じで、ここでは、作家生活で培った、パズルに関する知識やウンチクを面白おかしく披露していこうと思います。よろしくお付き合いくださいね。

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