雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを行っているハルメク生きかた上手研究所はこのほど、全国の孫がいる55~87歳の女性259人を対象に「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査」を実施、結果を公表した。
調査によると、孫との関わり方で最も多いのは「直接会う」で、「電話で話す」「LINEやメールでのやりとり」「オンライン通話の動画」と続いた。今後のコミュケーション頻度について「減らしたい」はわずか0.8%。「増やしたい」が40.9%と4割を超えた。
孫との過ごし方では、「おしゃべりをする(47.7%)」が最も多く、「食事をする(41.2%)」「おもちゃで遊ぶ(32.9%)」「テレビを見る(29.6%)」と続いた。「おもちゃで遊ぶ」「絵本や紙芝居を読む」は、未就学児の孫と行う割合が高く、「ゲームをする」は小学生の孫と行う割合が高かった。また、「ショッピング」は同性の孫と行う割合が高い。
1年間に孫に使うお金は「2万円未満」から「10万~20万円」まで比較的分散している。2023年の調査と比べると、2025年は「20万円以上」の割合が増加。平均金額も14万3094円から17万9607円と約3.7万円増加した。
孫関連のお金の使い道で上位に挙がったのは「お小遣いとして現金を渡す(お年玉、お盆玉含む)」、次いで「食事代」「モノを買い与える」など。孫の年代が上がるほど「モノを買い与える」が減少、代わって「お小遣いとして現金を渡す」「お小遣いとして電子マネーを渡す」などが増加する。「孫の将来のための貯金、投信」「孫の学費や教材費」は孫が中学生以上の層で高くなっている。
「孫に教えてあげること」としては「礼儀やマナー」「生活の知恵・豆知識」「社会のルール」「自分の経験や体験したこと」などが上位に挙がった。「言葉や算数などの勉強・知識」「動物・生物などの勉強・知識」は孫が小学生までの層で高い。一方、「生活の知恵・豆知識」「自分の経験や体験したこと」などは孫の年代が上がるほど高くなっている。