米歌手トニー・ブターラさんが、87歳で亡くなった。ポップス・ヴォーカル・トリオ「ザ・レターメン」創設メンバーとして名声を得たトニーさんは、ボブ・エンゲマンさんとジム・パイクさんの死去以降、同グループで唯一存命のオリジナル・メンバーとなっていた。グループの代理人によると、トニーは11月1日に死去。死因は公表されていない。
11月3日に発表された声明では、音楽とファンに情熱を注いだトニーさんをたたえ、こうつづられている。「ザ・レターメン・ファミリーにとって欠かせない一員を失いました。国際的なレコーディング・アーティストであるザ・レターメンの創設メンバーで、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を持つトニー・ブターラが先日亡くなったことを、深い悲しみとともにお知らせします」「トニーは誰とでもすぐに打ち解ける人でした。何よりも、世界中の観客を楽しませ、音楽を分かち合うことこそが彼の本当の喜びでした」
1950年代後半のグループ結成から60年以上にわたって活動をともにしたトニーさん。ザ・レターメンはクローズ・ハーモニーを武器に、1960年代には「恋に落ちた時」「夏の日の恋」「カム・バック・シリー・ガール」「ハーツ・ソー・バッド」などのヒットを連発した。ブレイクのきっかけは1961年に全米で大ヒットした「今宵の君は」のカバーで、その後全米シングルチャートに20曲を送り込み、1962年の最優秀新人賞を含めグラミー賞に4度ノミネートされている。最大級のヒットとなったのは「君に夢中」と「君の瞳に恋してる」のメドレーだった。