ボノがロックバンド・U2のアルバムが5億人以上のiTunesアカウントに自動でダウンロードされた件について、「やりすぎた」と振り返った。
U2は2014年、アルバム「ソングス・オブ・イノセンス」をアップルのプラットフォームで無料配信。世界中のユーザーが望むかどうかにかかわらず、朝起きるとライブラリにアルバムがすでに入っているという事態となり、反発を受けた。
ボノはニューヨーク・タイムズ紙に対し、「あれはやりすぎだった」とコメント。U2の元マネジャー、ポール・マクギネス氏も、この試みについて当時のアップルCEOのティム・クック氏と「ほぼ同じ」意見だったと認めている。「彼は俺がアイデアを売り込んだ時にティム・クックが言ったのとほとんど同じことを言ったんだ。『これまでずっと、人々に音楽にお金を払ってもらうために人生をかけてきたのに。なぜタダで配りたいんだ?』ってね」
一方で、ボノはバンドとしてこの手法を「実験」していたと感じていたという。「つまり、俺たちは実験していたんだ。アップルやほかの企業に俺たちの音楽の対価を払ってもらって、その企業が配信する形ができるかどうかを試したかった。それにさ、音楽業界を立て直すには、ある程度の実験が必要になる。ほかのミュージシャンたちの報酬があまりに少ないのは驚くべきことだし、恐ろしいことだよ。でも、そうだね、あれは全部俺の責任だ」
ギタリストのジ・エッジは、バンドは「リスクを取らなければならない」と主張し、この決断を擁護している。「そうしなきゃいけないんだ。だから失敗することもあるし、時には派手に転ぶこともある。それも仕事のうちさ」と語っている。