NHK連続テレビ小説「ほんまもん」(2001年)デジタルリマスター版が、26日からNHK BSなどで再放送されている。池脇千鶴主演で、料理人を目指すヒロインの奮闘が描かれている。ヒロインの父親役で2016年に69歳で他界した俳優・根津甚八さんが出演し、ネットで話題になっている。
独特の雰囲気を持った俳優だっただけに、ネットでは「普通のお父さん役で出演されていたとは知らなかった」「熊野の山中に根津甚八さんのような色気ある男性を住まわせる朝ドラはすごい」「これほどまでに“根津甚八”の気配を消している根津甚八も珍しい」といった声が上がっている。
1969年に唐十郎さん主宰の「状況劇場」に入団。78年のNHK大河ドラマ「黄金の日日」で注目され、映画「影武者」(80年)などに出演。01年に右眼下直筋肥大を発症。手術を受けたことで顔のバランスが崩れてしまい、耳の軟骨を注入するなど何度も目の周辺にメスを入れた。そのため表情の演技に支障をきたし、理想とする芝居ができなくなったことで、10年に俳優を引退。盟友・石井隆監督のために1作限りで復帰した15年公開の映画「GONIN サーガ」が遺作となった。2016年12月29日、肺炎のため亡くなった。
15歳年下の妻・仁香さんは現在ファッションジュエリーやスキンケア商品をプロデュース。テレビショッピング番組にも出演。自身のインスタグラムでは、「久しぶりに夫に会ってきました」と、18日まで都内で開催されていた「状況劇場 1964−1988展」を訪れたことを報告。「写真や映像の中で活躍する若い頃の夫を見ていたら、久しぶりに会えたような気持ちになりました」とつづっていた。自宅の根津さんの部屋はいまもきちんの整理され、往年の写真が飾られている。