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義父がSNSで知った詐欺まがいの投資話を勧めてきた→妻の実家が心配、うまく本人に気づかせる方法は?

石原 壮一郎 石原 壮一郎
SNSの投資話で痛い目に遭っても「自分がだまされている」とは気づかない… ※画像はイメージです(こうまる/photoAC)
SNSの投資話で痛い目に遭っても「自分がだまされている」とは気づかない… ※画像はイメージです(こうまる/photoAC)

 SNS型投資詐欺が社会問題になっている。身内で実際に投資している者がいた場合、信じ切っている本人に対して「自分がだまされている」ということを気づかせる方法はあるだろうか。それが無理であっても、被害を拡大させないために、うまく投資を止めさせる“やりとり”は可能か。「大人研究」のパイオニアとして知られるコラムニストの石原壮一郎氏がその対策を提言した。

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 【今回のピンチ】

 妻の実家で義父に「ちょっといい」と呼ばれた。聞くと怪しい投資話で、義父は強く勧めてくる。それは断わるとしても、このままだと義実家が悲惨なことになりそうだ……。

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 義父は、SNSでその投資話を知ったとか。「貴重な情報だから、娘夫婦にも教えてあげよう」と思ったのでしょう。ただ、聞けば聞くほど詐欺っぽい話です。やんわりと「これ大丈夫ですか?」と聞いても、義父は「絶対に間違いない」と聞く耳を持ちません。

 どんなに勧められても乗る気はありませんが、義父は結構つぎ込んでいる気配です。高めの「授業料」で済めばいいんですけど、最悪の場合、義実家の預貯金や財産が消滅するという悲惨な展開になりかねません。

 羽交い絞めしてでもやめさせたいところですが、欲に目がくらんで突っ走っている人の目を覚まさせるのはなかなか困難です。どうすれば義父の暴走を止められるのか。

 ストレートに「お義父さん、これは詐欺ですよ」と指摘しても、「そんなわけあるか」と意固地になって耳をふさいでしまうだけ。疑問点を突いたって、騙(だま)す側には「そこはこういう理由で問題ない」というシナリオが用意されているので、詐欺に対する義父の信頼が揺らぐことはないでしょう。

 義母や妻に「お義父さんがあやしい儲け話に騙されている。このままでは大損する」と伝えて、みんなで止める手もあります。ただ、本人が目を覚まさない限り、こっそり投資を続けるだけで解決にはなりません。

 ここは、いったん信じたフリをしつつ、時間差でショックを与えて「もしや自分は騙されていたのかも……」と気づかせるのが効果的。まずは義父の話に耳を傾けて、その「投資話」の詳細を把握しましょう。

 その日は黙って引き下がり、できるだけ情報を集めて疑問点を洗い出した上で、数日後に血相を変えて妻の実家に乗り込むなり、遠方なら電話をかけるなりします。

 開口一番「お義父さん、大変です! あの話、念のために友人の証券マンにそれとなく相談したら、全国で大勢の被害者が出ている詐欺の手口みたいです!」と、激しくうろたえながら叫びましょう。相談した相手は「ネット犯罪に詳しい友人」でもかまいません。

 ギクッとさせた上で、あらかじめ洗い出しておいた疑問点を並べ、騙す側が言いそうなそれを打ち消す理屈の矛盾を突いて、徐々に追い詰めていきます。

 さらに「ネットニュースでも、〇〇さんが何千万か騙し取られた話が載ってました」と、義父が一目置いていそうな有名人の名前を借りて、さらに打ちのめしましょう。詐欺にまんまと騙される程度のネットリテラシーなので、そのニュースがでっち上げであることに気づく心配はありません。

 それでも埒(らち)が明かないようなら、義父が何と言おうと、強引に警察に通報します。すでに被害を受けていそうなので、きっと動いてくれるはず。最初から警察に通報する手もありますが、ここで書いたようなやり取りを経たほうが、義父のショックや今後の人間関係への影響を最小限に抑えられそうです。

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