2009年に50歳で他界した歌手のマイケル・ジャクソンさんの伝記映画「Michael/マイケル」が、ゴールデングローブ賞のコメディまたはミュージカル部門へのエントリーが拒否されたことが明らかになった。
ジャクソン5時代からソロとして世界的スターダムへ上り詰め、1988年のロンドン・ウエンブリー・スタジアムでの「バッド・ワールド・ツアー」に至るまでの軌跡を描いた同作について、賞の選考委員会は部門の選考基準を満たしていないと判断した。
米賞レース予測サイト「Gold Derby」によると、同賞の規約では「ミュージカルとは、プロットを進めるために台詞に加えて歌が使用される、コメディまたはドラマである」と定義されている。
製作を務めたライオンズゲートは10月31日の提出締切前に、この決定に対して上訴することが可能であり、上訴に踏み切った場合、選考委員会によって再評価が行われることとなる。
もし上訴が棄却された場合、実の甥でマイケル役を演じた俳優ジャファー・ジャクソンを含む出演者たちは「オデュッセイア」「ラ・ボラ・ネグラ」といった作品と並び、ドラマ部門で競うことになる。
なお、マイケルさんの父ジョー・ジャクソンさんと母キャサリン・ジャクソンさんをそれぞれ演じた俳優コールマン・ドミンゴと女優ニア・ロングについては、助演男優賞および助演女優賞部門がジャンル別に分けられていないため、今回の決定による影響を受けない。
「Ray/レイ」や「ウォーク・ライン/君につづく道」がコメディ・ミュージカル部門で受賞して以降、ゴールデングローブ賞は音楽が映画の物語を牽引することを必須条件とするようルールを変更。音楽単体ではミュージカル映画として資格を満たさないことになった。
それ以降、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」「エルヴィス」「ボヘミアン・ラプソディ」といった伝記映画はいずれもドラマ部門として申請されており、一方で「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」はコメディとして競合している。
一方、「オブセッション 災愛」や「テンダー・ラヴィング・ケア」はコメディとして賞に受理されており、ノミネート発表は12月7日に、コメディアンのニッキー・グレイザーが司会を務める授賞式は1月10日に予定されている。
アントワーン・フークア氏が監督を務めた「Michael/マイケル」は伝記映画として史上初めて世界興行収入10億ドル(約1580億円)を突破し、同社最大のヒット作となった。現在、カリフォルニア州の税制優遇を受け続編の製作も進む中、ジャファーは「記録更新を望んでいたマイケルもきっと誇りに思うはず」と偉業達成への思いを語っている。