今年で俳優デビュー40周年を迎えた竹内力がこのほど、都内のライブハウス「LOFT9 Shibuya」で開催された漫画「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」の連載10周年記念イベントに登壇し、「23年の付き合い」という盟友の原作者・KEI(井上ケイ)氏とのトークショーで軽妙なやりとりを繰り広げた。竹内は高校時代に同世代の有名女優の似顔絵を描き、30年近い時を経たドラマ共演時、本人にその絵を披露したというエピソードを紹介。さらに全力投球している配信ドラマについても熱く語った。
竹内は1986年に映画デビュー。88年に公開された映画「ころがし涼太 激突!モンスターバス」(シネ・ロッポニカ)で初主演した。その後、Vシネマでシリーズ化された「難波金融伝・ミナミの帝王」の萬田銀次郎が当たり役に。強面(こわもて)のキャラクターが定着した90年代は“Vシネマの帝王”と称された。
そんな竹内が故郷・大分での高校時代の思い出を語った。「俺が高校生の時、薬師丸ひろ子ちゃん(主演)の『セーラー服と機関銃』(81年12月公開)って映画が大ヒットして、暇つぶしに、そのポスターのひろ子ちゃんを描いた。色をつけずに、ボールペンでなぞったんですよ」。竹内は自身のスマートフォンに入れた作品の画像を会場前方の観客に見せると、「うまい!」「似てる!」という声が相次いだ。
さらに、竹内は「ひろ子ちゃんと『月9』ドラマで共演した時、この絵を見せた。ひろ子ちゃんが『リキさん、これに私のサイン書いてもいいですか』と言うから、『おお、マジか、うれしいな』って、薬師丸ひろ子のリアリー・サインを書いてもらった。で、その絵には俺の高校当時の字が書いてあった。『1982年1月22日』と。そこから時を超えて『2011年8月30日』。30年近く経って、この絵が生きた。そこには俺と薬師丸ひろ子ちゃんのサインが…。むちゃくちゃ貴重ですよ」。ちなみに、同じ1964年生まれの両者(※1月生まれの竹内は1学年上)が共演したドラマとは、フジテレビ系で2011年7~9月に放送された新垣結衣主演の「全開ガール」だった。
こうした「漫画」の話も、2作品での累計発行部数が250万部を突破した漫画「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人」と「バブル~チカーノKEI 歌舞伎町血闘編~」(秋田書店)をアピールするため。竹内は「俺、むちゃくちゃ脱線する男なんで、すみません」と話がそれたことを詫びたが、KEI氏は「リキさんとは芸能人としてではなく、一緒に旅行に行ったりとか、友だちとしての付き合いです。自分のトークショーに飛び入りで参加してくれたり、いじめ撲滅のイベントにゲストで来てくれたり、自分がやっていることを助けてくれています」と感謝した。
その竹内は「みなさん、KEIさんのイメージどう思いますか?イメージ、ステージ、コテージ」とダジャレで場内の爆笑を誘い、「KEIさんは怖いイメージがありますけど、お笑い芸人を目指しているんです。いや、私、嘘をついていました。お笑い芸人を目指しているのは俺の方です」と舌好調。「秋田書店の方、そろそろ時間…もう飽きた?」などとダジャレ連発も、米国の過酷な刑務所の実態などシリアスな話の内容を和らげる緩衝材のような役割を全うしていた。
イベントの最後に「今後の活動」について聞かれると、竹内は「今後の活動はね…、負けないで、勝つど~!」と破顔一笑。「活動」と「勝つど~」をかけた少々強引なダジャレで笑いを誘った上で、「昔、『ミナミの帝王』という作品に出たんですが、続編ではないんだけど、そのテイストのものをやってます。U―NEXTで独占配信している『欲望の街』という作品です。『ミナミの帝王』の主題歌と同じタイトルで、13話まで配信されています。毎回、大阪で撮影していて、10月にも新作を撮る。今の社会問題を取り入れて、こういう詐欺に引っかからないようにとか、悪い政治家とかをオリジナルのストーリーに取り入れた面白い作品なので見ていただきたいです」とアピールした。
2023年7月にスタートした同作は大阪・ミナミを舞台に、竹内演じる元受刑者の事件師・鮫島竜士が法と裏の手段で悪事を暴く一話完結型の社会派ドラマ。これまで、生成AIロマンス詐欺、闇バイト、オンラインカジノ、SNS闇金といった現代ならではの事件や現象が取り上げられてきた。竹内は友人から渡されたKEI氏の著書を読んで「実話で、こういう経験をした日本人がいるのか!」と感動して交流を深めた経緯を振り返ったが、その生き様から受けた影響はドラマにも反映されている。