両親とは車で6時間ほど離れた場所で暮らしているAさん。会うのは年に1回程度だが、妻は以前から義両親の言動を気にしており、不満を口にすることも多かった。たとえば「孫を早く見たい」「味の好みはもう少し濃いめだ」などの発言に不満を感じているようだ。
Aさん自身も両親に配慮が足りない面はあると思っているが、非常識とは感じていない。自分にとっては大切な親でもあり、変わるよう求めることには抵抗がある。
最近では妻が帰省を嫌がるため、Aさん1人で実家に帰ることも多い。「妻の気持ちも分かるが、親との関係を壊したくない」と、Aさんは夫婦と親の間で板挟みになっている。
このような場合、夫はどちらの味方をするべきなのだろうか。結婚相談所「SMART BRIDAL」の吉野麻衣子さんに話を聞いた。
まずは妻の気持ちに寄り添う
ーパートナーが義実家を嫌っている場合、どのように受け止めるのが望ましいでしょうか?
相手の言葉を攻撃ではなく、感情や状況を知るためのヒントとして受け止めることが大切です。話を遮らず最後まで聞くことで、相手も「理解されている」と安心し、冷静に話し合いやすくなります。
ご両親へのパートナーに対する愚痴や、双方へのあなたが発する何気ない一言が要因になるケースもあるので、自身の言動に注意することも大切です。
ー「夫(妻)は配偶者の味方をするべき」という考え方について、どう思いますか?
大前提として、夫婦は互いの1番の味方であるべきです。親から干渉されたときも「配偶者が1番大切」という姿勢を示すことが、パートナーからの信頼につながります。
ただし、何でも配偶者の味方をすればよいわけではありません。相手の感情に寄り添いながら「ではどうしたらいいのか」という第三者の目線で、一緒に解決策を考えるようにしましょう。
ー親に問題があると配偶者から指摘されたとき、どのように対応するのがよいでしょうか
ご両親をかばうあまり、自分や親を正当化してしまうと、パートナーとの関係が悪化する可能性があります。
イラッとするような指摘であっても感情的にならず「自分たち夫婦VS問題」というチームの視点で、建設的に解決策を話し合うようにしましょう。
ー親と配偶者の間で板挟みになった場合、避けるべき対応はありますか?
ご両親に対しても、配偶者に対しても、攻撃的な言動を取るのは避けるべきです。同時に、黙り込むなど、問題から逃げるような行動も望ましくありません。
ご両親にも配偶者にも、それぞれの考えや感情があります。まずは相手の話を聞き、話し合う意思があることを示しましょう。
感情的になってしまった場合は、時間を置いて冷静になってから、改めて相手に向き合うことが大切です。
ー義実家との価値観が合わないとき、無理に関係を続ける必要はあるのでしょうか?
どれだけ身近な家族であっても、相手をコントロールしようとしないことが大切です。
とはいえ、不快に感じることまで無理に受け入れる必要はありません。そうした場合は、物理的・心理的に適切な距離を取ることも必要です。一度距離を置くことで、お互いの関係が改善するケースもあります。
ー夫婦関係を悪化させないために、日頃から意識したいことを教えてください
夫婦関係の悪化を防ぐためには、「相手を尊重する伝え方」と「小さな感謝の積み重ね」が大切です。
不満を伝える際は、「I(アイ)メッセージ」で伝えること、相手のよい面に目を向け、感謝や労いの言葉をかけ合うこと。日々の生活において、この2点を意識しましょう。
◆吉野麻衣子(よしの・まいこ) 株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長/恋愛婚活心理学者
これまで2,000人以上を成婚へ導いてきた「婚活と心理学のプロフェッショナル」。日本の上位1.9%にのみ与えられる「成婚マイスター」の称号やアワード5冠も保持している。 独自の戦略的婚活メソッドを確立し、メディアでも活躍中。
▽SMART BRIDALホームページ
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