フェミニズム運動の象徴として知られるグロリア・スタイネム氏が9月2日、米ニューヨーク市内の自宅で死去した。92歳だった。訃報は3日、本人と関連財団の公式インスタグラムを通じて発表された。
スタイネム氏は1934年3月25日、オハイオ州トレド生まれ。スミス大学で政治学を学び、1956年に優等で卒業した。ニューヨークでフリージャーナリストとして活動を始め、1963年にはプレイボーイクラブに覆面就労し、そこでの待遇を告発する記事で一躍注目を集めた。「ニューヨーク」誌のコラムニストとして政治や社会問題を取材する中、1969年の集会で自身の中絶経験を語ったことが転機となり、女性解放運動の顔として知られるようになる。1971年には「女性行動連盟(Women's Action Alliance)」を設立し、翌1972年には「Ms.」誌を創刊。同年の男女平等憲法修正条項(ERA)採択にも尽力した。
2013年には、当時のバラク・オバマ大統領から文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」を授与されている。
訃報を受け、多くの著名人が追悼の言葉を寄せた。メーガン妃は、スタイネム氏を「友人であり師」と呼び、インスタグラムで「この数週間、数日の間も、自分がどれほど愛され、尊敬されていたかを本人が正しく理解していたことに、感謝しています」と追悼。「『私たちは繋がっている、順位はない』というのが彼女の口癖でした。彼女がくれたブレスレットにも、まさにその言葉が刻まれています」と綴った。
ヒラリー・クリントン元米国務長官はCBSの取材に対し、「打ちのめされています。彼女を知る人だけでなく、彼女を追いかけてきたすべての人が、鼓舞され、挑戦を突きつけられてきたと思います」とし、「彼女は女性の平等という構造全体を築いた建築士の一人でした」と功績を称えた。
このほか、パティ・スミス、ジュリアン・ムーア、サンドラ・ブロックらも追悼のコメントを寄せている。