マイケル・ジャクソンさんの遺産管理団体を相手取って起こされた児童性的人身売買訴訟が、裁判所によって棄却された。今年に入り、エドワード、ドミニク、マリー=ニコール、アルドのカシオ家4兄弟が、2009年に50歳で死去したマイケルの遺産管理団体を提訴。マイケルから未成年時に「グルーミングとマインドコントロールを受けた」と訴えていたが、8月12日、ヘルナン・D・ヴェラ判事は、2019年に交わされた和解契約の仲裁条項に基づき、非公開の仲裁手続きで扱うべき案件だと判断した。
カシオ兄弟はマイケルさんのもとで育ち、かつては自らマイケルさんの「もう一つの家族」と称する熱心な擁護者だったが、2019年、衝撃のドキュメンタリー「ネバーランドにさよならを」の公開を機に告発に転じた。管理団体は不正の認定こそしなかったものの、4人に350万ドル(約5億2500万円)の和解金を支払っており、兄弟側は後に、この契約は強要のもとで署名させられたため無効だと主張。しかしヴェラ判事は、その異議は公開の法廷ではなく、今後仲裁人の前で提起されるべきだとした。
同様の判断は3月、5人目の兄弟フランク・カシオの訴訟でも下されている。兄弟の代理人ハワード・キング弁護士は「失望はしているが、驚きはない」とコメントし、「一家は公開の裁判を望んでいたが、非公開の会議室で正義を求めることになる」と語った。