2009年に50歳で他界した歌手のマイケル・ジャクソンさんの実際の話し声は、公の場で知られていた高い声とはまったく異なり、「低く、タフなトーン」だったという。2016年に62歳で亡くなったコンサート・プロモーター兼音楽プロデューサーの故デヴィッド・ゲストさんが生前、証言していた。
ゲストさんはマイケルさんの親友の一人で、2001年のテレビ特番「マイケル・ジャクソン30周年記念コンサート」をプロデュースした人物。同特番は約17年ぶりにマイケルさんとジャクソンズが再集結し、最後期のライブパフォーマンスのひとつとなった。
ゲストさんは一貫して、マイケルさんの「本当の声」は重みがあり力強かったと主張している。その声は、アントワン・フークア監督による新作伝記映画「Michael/マイケル」で、甥のジャファー・ジャクソン(ジャーメイン・ジャクソンの息子)が再現している。2009年9月、コンタクト・ミュージックのフィリップ・ハミルトンに語ったゲストさんの言葉は印象的だ。「マイケルが地声で話すと、『さあデヴィッド、今すぐ片づけよう』って感じだった」。さらに、「わざとらしく高い声で『ハーイ、元気?』なんて話さない。ものすごくタフな話し方なんだ。本当にそうなんだよ」と続けている。
2009年3月5日、マイケルはロンドン公演「THIS IS IT」をO2アリーナで開催すると発表。その際の声が普段より低かったことから「本人ではないのでは」との憶測も飛び交った。だが同年6月25日、初日を約3週間後に控えた時点で、マイケルは鎮静剤プロポフォールとベンゾジアゼピン系薬物の過剰投与による心停止で急逝した。享年50。50公演すべてが完売していたステージは幻となった。