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「号泣しました」50代でブレイクの陰に家族の支え 歌心りえ「一歩踏み出して」同世代の女性にエール

中江 寿 中江 寿
歌心りえ
歌心りえ

 韓国の歌番組に出演したことで現地でブレイクし、日本でも注目された歌手の歌心りえ(53)がこのほど、大阪市内のよろず~ニュースのインタビューに応じた。1995年に3人組ユニット「Letit go」のボーカルとしてデビュー。脱退後、実の姉とのユニット「Ciao」を経て、ピアノ・ボーカル・チェロによる3人組ユニット「September」や、ソロ活動を続けてきた。遅咲きの彼女が、支えてくれてきた家族、同世代の女性への思いなどを語った。

 23年に当時50歳で挑戦した日韓共同のオーディション番組「トロット・ガールズ・ジャパン」でファイナリストとなり、翌24年に韓国の歌番組「韓日歌王戦」に出演して大きな反響を呼んだ。韓国ドラマ・冬のソナタの主題歌「最初から今まで」の日本語バージョン、さだまさしの「道化師のソネット」、中島美嘉の「雪の華」を熱唱。「たまたま50代になったからこそ、こういう歌が歌えたし、日本語でも韓国の方に届いたんだと思います」。年齢を重ねたことで、人に感動を与えられることもある。

 日本のワイドショーでも取り上げられ、25年4月にはビクターとエイベックスという異例の2つのレコード会社から、カバーアルバム「SONGS」「HEARTS」を同時リリースし、両アルバムは「日本レコード大賞」企画賞を受賞。今年4月には第2弾となるカバーアルバム「UTA」「KOKORO」を同時リリースした。「いい夫婦の日」をすすめる会オフィシャルサポーターにも就任し、応援ソング「しあわせのまわり道」はTBS系「ひるおび」の7月エンディングテーマ曲に採用された。「本当にうれしいですね」。喜びをかみしめた。

 5、6年前に歌手生活に危機が訪れた。「声帯を2回壊していて、2回目がひどくて声が出なくなって。出なくなる前から『歌ったときに声が出なくなったらどうしよう』と不安ばかりが膨らんで、メンタルまでやられてしまっていて」。マイクを置こうと思った。

 2年ほど歌えない時期があって悩んでいると、ライブハウスを経営している夫から、言葉をかけられた。「『君、いつになったら歌うの?君には歌があるでしょ』って言ってくれたひと言が大きく背中を押してくれて」。ミュージシャン仲間も応援してくれた。リハビリを兼ねながら、少しずつ歌を再開。自分のバースデーライブを配信で行い、12、13曲を歌えるようになり、自信を取り戻した。

 08年に結婚。2人の間には現在、小学6年生の娘がいる。歌手を目指しているそうで、「うれしいことに、ママみたいな歌手になりたいと言ってくれて」。53歳の誕生日だった今年6月30日のバースデーライブでは、サプライズで歌ってくれた。「私が作った『5歳のツイート』という曲で」。5歳だった娘との思い出を曲にしたもの。「人前で何か言われるのが、すごく苦手な子なのに…。号泣でしたね」。感動で涙が止まらなかった。家族の存在は大きい。

 体調には気を使う。「ノドが弱いので、乾燥させないように、布マスクにハッカを1滴垂らして、それをつけて寝るとか。夏は冷たいものを飲みますけど、温かいものを飲むようにしています」。朝は寝たままの姿で自転車こぎのように、両足を動かしてから起きる。「あとは、プラスチックではない、重いフラフープのようなものを買って、回しています」。精力的にコンサートを行っており、体力が落ちないように気をつけている。

 同世代の女性ファンも多い。「コンサートで『同い年なんです』と言ってくださる方も多くて。今、新しくやりたいことに対して心が動いたのであれば、それをつかみに行く行動に、一歩踏み出してもらえたら。そこからまた広がる景色がどんどん見えてくると思うので。私もまだ見たい景色、見えない景色がたくさん待っていると思うので、それを期待しながら一緒に頑張って行こうねって伝えたいですね」。自分の姿を通じて、励みになればと思っている。

 まだまだ引退の文字はない。「昔から言っているんですけど、この声がある限り、歌い続けていきたいと思っています」。大好きな家族、仲間に支えられながら、これからもステージに立つ。

 ◆歌心りえ(うたごころ・りえ)1973年6月30日生まれ、栃木県出身。95年、3人組ユニット「Letit go(レティットゴー)」のボーカルとしてデビュー。23年、50歳で挑戦したオーディション番組「トロット・ガールズ・ジャパン」でファイナリスト入りを果たし、その表現力と透明感のある歌声が高く評価される。24年、韓国MBN「韓日歌王戦」に日本代表歌手として出場し、大ブレイク。25年4月、ビクターとエイベックスという異例の2つのレコード会社から、カバーアルバム「SONGS」「HEARTS」を同時リリース。両アルバムは「日本レコード大賞」企画賞を受賞した。26年4月、第2弾となるカバーアルバム「UTA」「KOKORO」を同時リリース。「いい夫婦の日」をすすめる会オフィシャルサポーターにも就任した。

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