人気コメディドラマ「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」の共同クリエイターであるチャック・ロリー氏が、同シリーズで最も目立たなかったキャラクターが最新作の主人公に抜てきされた理由を明かした。
ロリーが手がける新作「スチュアート★宇宙救出失敗の法則」は、全10話のSFアクション・アドベンチャー・コメディとして、23日からHBO Maxで配信が開始されている。
物語の中心となるのは、コミックショップの店主スチュアート・ブルームで、シェルドンやレナードといった主要メンバーではなく、うっかり多元宇宙(マルチバース)の災害を引き起こしてしまったスチュアートが、現実世界を修復するために奮闘する姿が描かれる。
「ビッグバン★セオリー」ユニバースでは、2024年に終了した前日譚「ヤング・シェルドン」やそのスピンオフ「ジョージとマンディの最初の結婚」が成功を収めているが、本作は従来のスタジオ収録によるシットコム形式から大きく脱却しており、スチュアートは恋人のデニス、バート・キブラー、バリー・クリプキらと共にミッションに挑み、お馴染みのキャラクターたちのパラレルワールド版と次々に遭遇する。
スチュアートを主役に選んだ理由について、ロリー氏はピープル誌に「彼は主人公としては絶対に最悪の選択だった。だからこそ、完璧な選択だったのだ」と語り、主演の俳優ケヴィン・サスマンの卓越したコメディセンスや不器用ながらも応援したくなる人間性を絶賛。当初からスチュアートを主役に据えたコミック風のストーリーを構想していたと明かした。
制作陣にはロリー氏のほか、共同クリエイターのビル・プラディ氏や大作SF映画を手掛けてきた脚本家のザック・ペン氏が参加。生放送の観客前での収録という従来のスタイルを捨て、視覚効果や複数のパラレルワールドを駆使した「小さな映画」のような作品作りへと挑んでいる。ロリー氏は脚本家たちが1ページごとに全力を注ぎ、自分たちのビジョンを信じ抜いたと制作の裏側を振り返っていた。