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ワンオペ育児に絶望する妻→助けを求めても趣味優先の夫→協力してほしいのに【夫婦関係修復カウンセラーが解説】

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平日は仕事と家事、育児のすべてを1人で抱える「ワンオペ育児」に奮闘するAさん。心身ともに限界を感じたことから、夫に「せめて休日くらいは協力してほしい」と相談した。しかし夫は「サウナに行ってくる」と自分の趣味を最優先にして、外出してしまう。このように、子どもと向き合おうともしない夫の姿を見て、Aさんの心は折れかけている。

では、なぜ夫はAさんの相談を無視して出かけてしまうのだろうか。そして、どうすれば夫を育児や家事に参加させられるのか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞いた。

ーなぜ夫は自分の趣味を優先してしまうのでしょうか?

まだ「独身気分」が抜けていないのでしょう。子どもに対する愛情がないわけではありません。仕事から帰宅後に、子どもが機嫌よく「お父さん!」と迎えてくれる瞬間は可愛くても、泣き喚いたり理不尽に怒ったりする騒々しい日常からは、逃げて1人になりたいというのが本音なのだと思います。

また、夫側には「仕事を頑張って家族を養うためには、趣味でリフレッシュして活力を蓄える必要がある。だから僕の趣味は家族のためでもあるんだ」という、自分なりの理屈があるため、悪気なく出かけてしまうのです。

ー夫を自発的に動かすための工夫や声かけはありますか?

夫自身を変えようとするのではなく、環境のコントロールと段取りが大切です。この夫は基本的に「外に出たい人」ですから、家族のイベントも家の中ではなく、日帰りのドライブや近場の遊園地など「外に行く計画」として巻き込みましょう。その際、直前に誘っても夫の予定はすでに趣味で埋まっているため、最低でも1ヶ月以上前から「この三連休の初日だけは家族で過ごそう」とプレゼンして予定を押さえるのが鉄則です。

また、家事や育児の負担を減らすために、食洗機やロボット掃除機、自動調理器などの便利家電を導入し、「負担を減らすための投資」として夫に費用面での貢献を求めるのも選択です。

ー約束を守らない夫に対して契約書のような書面を作るのは有効ですか?

ルールを文字にすることでやるべきことが可視化され、タスクとして動けるタイプには有効です。しかし、束縛されることを嫌う自由奔放なタイプの場合、契約書という形はかえって強い反発を招く恐れがあります。

もし書面にするなら、まずは「家事の可視化リスト」を作ってみてください。ゴミ出し一つとっても「ゴミを集める」「袋にまとめる」「捨てに行く」という3つの工程があります。こうした細かい名もなき家事までリストに書き出し、自分がどれだけ多くを担っているかを客観的に見せることで、夫に「自分は100個のうち10個もやっていなかった」と自覚を促すきっかけになります。

ー趣味への過度な出費や、ワンオペ育児の強要は法的な離婚事由になりますか?

お小遣いの範囲を超え、家計を著しく圧迫するほどの浪費がある場合は、単なる趣味ではなく「ギャンブルなどの浪費癖」と同等にみなされ、婚姻を継続しがたい重大な事由として離婚理由になり得ます。

また、全く家庭を顧みず経済的・肉体的に配偶者を追い詰める行為は、悪意の遺棄にあたる可能性もあります。そこまで関係がこじれてしまう前に、夫が家庭にこんな形でかかわってもらいたいことを提案し、話し合い、一歩ずつ歩み寄る努力が必要です。

◆木下雅子(きのした・まさこ) 行政書士、心理カウンセラー
大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

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