生成AI学習コミュニティ「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AIはこのほど、全国の小学1~6年生の子どもを持つ保護者722人を対象に「夏休みの子どものAI利用に関する保護者アンケート調査」を実施、結果を公表した。
子どもが生成AIを使っているか尋ねたところ、「使っている(親も内容を把握)」が23.0%、「使っている(内容は把握していない)」14.7%、「使っていると思うが確証はない」7.5%、「使っていない」32.8%、「使わせていない」13.3%だった。
使っている用途では、「学校の宿題」56.0%が最も多く、「調べ物」50.6%、「自由研究・工作のアイデア出し」47.6%、「勉強の質問・解説」45.2%と続いた。
夏休みの宿題にAIを使うことについては、「積極的に活用させたい」10.1%、「内容によっては使ってよい」32.0%を合わせた42.1%が肯定的だった。「余り使わせたくない」14.5%、「使わせたくない」16.5%の計31.0%が否定的で、「どちらとも言えない」が26.9%だった。
宿題の種類別に見ると、「自由研究のテーマ決め・アイデア出し」67.0%、「わからない問題の解説」64.1%、「自由研究のまとめ方・構成」59.7%などではAI使用に肯定的な声が多く、「作文・日記」31.3%、「読書感想文」32.7%などでは否定的だった。考えるきっかけ・調べる補助には前向きでも、子ども自身が考えて書く宿題ではAIを避けたい、という線引きが読み取れる。
「子どもが宿題でAIを使うこと」への感覚も割れている。「学ぶ機会になる/推奨」が合わせて54.7%を占めた一方、「答えを写すだけならズル」「基本的にズル」も計44.8%で慎重な姿勢もうかがえる。
今夏の宿題にAIを使わせる予定でも、「親子で一緒に使う予定」19.5%、「子ども本人に使わせる予定」21.5%で、使わせる予定は41.0%。一方で「使わせる予定はない」も40.9%と家庭の判断は二分している。使う家庭では「親子で一緒に」が約半数を占め、いきなり子どもに任せきりにはしないようだ。
保護者自身のAI利用度で見ると、「AIを使う(月に数回以上)」では58.5%が「宿題にAIはアリ」と答えたのに対し、「ほとんど使わない」では18.6%と、約3倍の開きがあった。「宿題でAIを使うこと」を学びの機会と捉える割合も、使う保護者64.6%に対して使わない保護者は40.5%。保護者のAIとの距離が、そのまま宿題でのAI利用への評価を分けている。
保護者は生成AIを「答えの代行」としてではなく「学びの伴走」として子どもに使わせたいと考え、頭ごなしの禁止でも無制限の許容でもない、現実的な線引きを模索し始めていることがうかがえる。必要なのは「使わせるか/禁止か」の二択ではなく、どう使わせるかを示すより実践的な考え方だろう。
◆SHIFT AI調べ