競輪の伏見俊昭選手がレース中の事故で亡くなったことを受け、芸能界きっての競輪通で、デイリースポーツで予想を担当しているタレントの玉袋筋太郎(59)が20日、都内で開催されたイベントの合間に、よろず~ニュースの取材に応じ、50歳の若さでレース場に散った“勝負師”への切実な思いを吐露した。
伏見さんは18日に松阪競輪場(三重県)で行われたレース中に落車し、松阪市内の病院に搬送され、19日に死去が発表された。伏見さんは1995年に競輪デビュー。通算619勝を挙げ、KEIRINグランプリを2度制覇した。2004年のアテネ五輪では自転車男子チームスプリントで銀メダルを獲得するなどアスリートとしても活躍したが、本業となる競輪においては車券を買う人たちの夢を背負って走る存在でもあった。
玉袋は「ピッカピカの男ですよ。いい時があって、その一方で“スランプの連続”が伏見さんだったと思うんだよね。足がもたれてきちゃっても、ネームがあり、技術もある。(車券を)張る側からすれば、勝ったら『よう、伏見!』、負けたら『この(やろう)、伏見!』となる。それは全部の選手がそうなんですけど、張られる側の選手として頑張るということ、力及ばずに負けるというところで生きてきた男です。勝った時も負けた時もあった。(車券を)買う人間からすれば、ものすげぇ財を与えてくれて、でも、“負”もあるという、そこを見せてもらった」と振り返った。
その上で、玉袋は「ああいう結果(死亡事故)になってしまった。死んだから“真剣勝負”ってわけじゃないんだけど、それくらい命かけてやってるんだぜ…ということ。だから、(定型文的な「冥福を祈る」という気分には)ならないんだよ。もちろん、(冥福を祈りたい)心はあるんだけど…。すごい選手だよ。死んでいいわけがない、ほんとに、もったいねぇよな。せつねぇな」と言葉を絞り出した。