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青々とした水田に浮かぶ「謎の円」の正体→古くから伝わる稲と雷の関係 「稲妻」の由来とは

米田ゆきほ 米田ゆきほ

ある農家が投稿した落雷後の水田の写真がSNS上で大きな反響を呼んでいる。

投稿主のひろぽん(@hiropon18)さんが公開したのは、一見すると何の変哲もない美しい水田の風景。しかし遠くから見ると、稲の色が周囲とわずかに異なり、不思議な円形の跡が浮かび上がっている。

投稿によると、変色した部分は落雷があった場所とのこと。雷に撃たれると、稲はどう成長するのか。落雷時の状況をひろぽんさんに聞き、一体雷によって稲に何が起こったのかを調べてみた。

――落雷があった当時の状況を詳しく教えてください。

ひろぽん:当日は雨が強まったり弱まったり繰り返していて、雷も光ってから音がするまでほぼ同時。「ドドドド!」と大きな音が鳴っていました。

――現在の稲の様子はいかがですか。

ひろぽん:遠目には色の違いがわかりますが、近くで見ると現在は色の違いはほとんどありません。ただ、落雷範囲の稲は一部の葉が立たずに少し丸まっています。また、落雷の中心と思われる一株や、水田の端にある稲の一部は、白化して成長が止まってしまいました。

――やはり直接のダメージは大きいのでしょうか。

ひろぽん:稲と稲の間の幅(条間)が他の場所より広くなり、現時点では「生育が進んでいる」とは言えません。落雷から18日が経過し、跡は薄くなりましたが、あとは無事に出穂(しゅっすい)を迎えてくれるかどうかですね。

※【解説】雷と稲の関係 なぜ「稲妻」なのか? 
至近距離での落雷は一部の稲を枯らすなどの被害をもたらすが、古来より「雷が多いと豊作になる」と言われてきた。その鍵を握るのが、植物の成長に欠かせない三大要素の一つ「窒素」。空気の約8割は窒素だが、稲はそのままでは吸収できない。しかし雷が発生すると放電エネルギーによって、空気中の窒素と酸素が結合し「窒素酸化物」へと変化。これが雨に溶けて水田に降り注ぐことで、稲が根から取り込める天然の肥料へと変わるとのことだ。これが由来で、雷は稲にとって豊作をもたらす良き伴侶、つまり「妻」のような存在であると考えられ、「稲妻」と呼ばれるようになったと言われている。

◇    ◇

SNSでは「田んぼの神様がやってきた!」「噂にしか聞いたことない窒素固定が見られるかも」「経過がすごく気になる」などの反響が寄せられた。

「稲妻ひと光で稲が一寸(約3cm)伸びる」そんな言葉があるほど、雷と稲は切っても切り離せない関係。ぶじ出穂し、豊かな実りをもたらしてくれることを願いたい。

▽ひろぽん Xアカウント
https://x.com/hiropon18

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