ある魚の標本がSNS民に大きな衝撃を与えている。
投稿された画像に写っているのは、不思議な形をしたマンボウの骨格標本だ。
巨大な体に似合わない繊細で貧弱な骨の構造が、黒い背景に浮かび上がる姿は芸術品のような美しさ。Xに投稿したのは「いのししの人(@inoshishinohito)」さん。約160万回表示されたこの投稿には「マンボウってこんな骨なの?」と驚きの声が殺到。水分が多く、生き物の中でも骨格標本を作るのが難しいとされているマンボウ。完成までの試行錯誤について、いのししの人さんに話を聞いた。
――マンボウを標本にしようと思ったきっかけ
いのししの人:ちょうど自分の誕生日が近かったので、何かプレゼントを買おうと考えた時に、突如マンボウが浮かびました。以前からマンボウの味にも興味があり、骨格がとても面白い形をしていることも知っていたので、購入を決意しました。
――制作にはどのような苦労がありましたか?
いのししの人:想像以上に大変でした。マンボウの骨は軟骨成分が多く、水分を大量に含んでいるんです。だから切れやすく、乾燥して水分が抜けるにつれて、骨がどんどん縮んで歪んでしまいます。この「歪み」を防ぐために、色々な薬品処理や工程を何度も踏んで制作しました。
――巨大な体の割に、骨は華奢に見えます。
いのししの人:そうなんです。巨体の割に非常に貧弱な骨をしているので、解体には細心の注意が必要でした。特に皮下組織が分厚くて硬いため、解体時に誤って骨まで傷つけないようにするのが一番の難所でしたね。
――完成までの期間や、元のサイズについても教えてください。
いのししの人:マンボウの中では小柄な60センチ前後。つきっきりで作業していたわけではなく、暇な時に少しずつ作業を進め、完成まで約半年かかりました。
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SNSでは「お腹が無防備すぎる」「機能的でない骨格でよく生き延びてるな」「鳥の一部にも見える」などの反響が寄せられた。
イノシシの人さんは、「マニアックな領域の投稿だと思っていたので、これほど多くの方に興味を持っていただけるとは思わず、驚いています」と語る。時に繊細さや、か弱さが話題になるマンボウ。骨格もまた不思議で、人々を魅了したようだ。