入社6年目のMBS前田春香アナウンサーがこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。アナウンサーになって迎えた最大のピンチ、同僚への思いなどを明かした。
グルメ王国の北海道出身だが、関西でも食を楽しんでいる。「関西は創作技術がめちゃくちゃ高いのと歴史があるんで。例えば喫茶店文化とか、その場所に根付いた味というのが、すごく楽しくて。休みの日には商店街をぶらぶら歩いたりします」。好きになったのは、うどんや紅しょうがの天ぷら。「北海道はそば文化なので。うどんは安いチェーン店でもすごく美味しいですね」。自分なりに満喫している。
特技は乳搾り。「実家はもともと民宿をしていたんですけど、クラスの3分の1くらいが酪農家で。遊ぶには友達の家に行きます。外で遊ぶとなると、牛と戯れるということなので、お手伝いというか、乳搾りをさせてもらっていたので」。コツがあるそうで、今でもできるという。
お酒が好きで週5回は飲みに行くことも。若手アナ同士での女子会も定期的に行われている。「二日酔いはたまになりますけど、割とお酒は残らないタイプ」と結構、強い様子。「飲みに行くと、横にいる人たちと会話が生まれたり、店長さんとかとしゃべったりすることで、情報収集にもなるので、そういう意味でも関西は人の距離が近くて魅力的ですね」。好きなお酒やローカールトークを楽しむこともある。
入社3年目にアナウンサー人生を左右する出来事があった。声が出なくなり、4カ月ほど休養を余儀なくされた。「生まれつきというか、小さい頃に声帯にちょっとでき物ができたまま、アナウンサーになって酷使していたら、声がカスカスで出なくなってしまって」。多忙な時期で、休むのに抵抗はあった。周囲からは気遣ってもらったり、アドバイスをもらったりと、いろいろ意見があったが、結局、手術することを選んだ。
医師からは、手術後1週間は声を出してはダメで、その後3カ月間はしゃべるのはいいが、職業として使ってはいけないというお達しがあった。アナウンサーができない期間は、報道フロアでニュース原稿を書いたり、外に取材に行ったり、報道記者の仕事をした。「ニュースの書き方、どうやって出来上がるのかというのを学べて、今につながっています」。不安にさいなまれる日々でもあったが、災い転じて福となす。現在は声も枯れることがなく、風邪も引きにくくなった。
同局アナウンサーによるYouTube公式チャンネル「ウラオモテレビ」は登録者数10万人を超える人気コンテンツ。イベントも開催している。同僚については「サーカス集団」と表現。「皆さん、それぞれ個性があって、アナウンサー技術もそうですけど、イベントで芸を披露して…。プラスして得意なことを表現できる」。ただ、自分は特技がなく落ち込んだこともあったが、個性的な人を引き立てられる存在になろうと心がけるようになった。
1つ下の後輩・海渡未来アナとポッドキャストの番組「結論は保留で」を毎週水曜日19時から発信している。「MBSのアナウンサーは自分でオリジナルのコンテンツを作ろうという、空気感がすごくあるので、やりたかったら挑戦してみようということで、2人で立ち上げました」。機材のセッティング、編集も自分たちでこなす。
技術向上の意味合いもある。「MBSにラジオ局があるのは、アナウンサーとしては、すごくありがたいんですけど、若手のうちはテレビの仕事が多くて。ラジオで尺が長い時間をしゃべることで、アナウンサーの技術が磨かれると思うので、訓練の場を作っているという側面もあります」。2人だけの空間だけに、しゃべりすぎてしまうことも。「いろいろと…。言い過ぎちゃったかな、ということはカットしちゃいます」。ついつい本音が出るようだ。
仕事もプライベートも全力投球。個性的なアナウンサー仲間に刺激を受け、試行錯誤しながら、キャリアを積み重ねていく。
◆前田春香(まえだ・はるか)1998年5月23日生まれ、28歳。北海道出身。慶応大学卒業後、2021年にMBS入社。テレビ「よんチャンTV(月、水、金曜、15・40)、ラジオ「空飛ぶ劇団ラヂオ」(月曜・不定期、21・45)などに出演。