女優のロザムンド・パイクが、ロンドンのウエストエンドでの公演中に、観客の一人がテキストメッセージを送っていたことを叱責した。映画「ゴーン・ガール」でも知られるロザムンドは現在、ウィンダムズ・シアターで上演中の法廷劇「インター・アリア」に出演中だが、5月30日夜の公演で、幕が下りた後に舞台に戻り、演技中に携帯電話を使っていた観客を注意する事態となった。
ソーシャルメディアに投稿された動画の中で、ロザムンドは劇の重要な場面で誰かが携帯電話を使っているのを見たとこう語った。「劇場に来る皆さんへ一言。私たちが皆さんにお届けしようとしているものは、とても大切なもの。私は物語を伝えようとしていて、皆さんの気持ちを感じている。そして、皆さんにも私の気持ちを感じてほしい」「あの場面で誰かがメッセージを打っていた。その人は自覚しているし、名指しはしない。けどそれが公演の雰囲気を台無しにするのは分かっているはず」「もしかすると、それはとても重要なことだったのかもしれない。あなたは医者で、誰かの命を救っている最中だったのかもしれない。そうであることを願っている」「でも、私たちはそれを見ているし、感じている。私は舞台からあなたを包み込み、抱きしめるような思いで演じている。だから、そうやって心を通わせようとしている最中にその光景を目にすると、本当に辛い」
英紙タイムズによると、客席にいた観客の一人はこう振り返っている。「ロザムンドは、この胸が張り裂けるほど感情的な劇のクライマックスで誰かがメッセージを送っていたことが、演者と観客の絆を壊してしまったと示唆していました。心から動揺しているようでした」「私たちは皆、少し呆気にとられました。とても感情的な作品ですから。ロザムンドは、その人が座っていた客席のエリアを指さしましたが、特定はしないと述べていました。『もしかすると、誰かの命を救った医師なのかもしれない』と冗談を交え、そうであることを願っていると付け加えていました」
ロザムンドは今年初め、スージー・ミラー作の同舞台での演技によりオリヴィエ賞を受賞し、11月に同作がニューヨークへ移る際、ブロードウェイデビューを果たすことが発表されたところだ。
日本でも上演中のスマホ使用は問題になっており、講談師の神田伯山らがたびたび問題提起。最高潮のときになる携帯音に、自身のX等で「携帯の切り方分からない人は、迷惑なので持ってこない選択をして下さい。それか来ないで下さい」「公演中に携帯鳴るのは、話を壊すという意味で飲酒運転くらいの罪」などと訴えてきている。